夏日の東京

今日(20日)の東京は夏日で、8月半ばくらいの気温とニュースで報じていた。都心部で28度だったかで、東京の外れでは30度超え。私のアパートはもちろん東京の外れも外れの県境。エアコンがあったので気温は測っていないが、30度は超えていただろう。窓枠エアコンを20度設定で一日中回しながら、扇風機で気化熱現象を使って、マツたちのボトルの入ったアクリル水槽の水を冷やしたが、22~23度まで下げるのが精一杯だった。室温は25~26度までしか下げられなかった。真夏になったら、毎日こんな日が続くのかと思うと憂鬱だ。水槽用クーラーを早く買ってやらないといけない。

マツたちタマキビグループは水が嫌いで地上にいるから、一日中、暑さを防ぐためにフタをして殻に閉じこもっていた。大丈夫かと心配したが、夜になって涼しくなると大きな伸びをしながらフタを開けて顔を出し、すました顔で入れてやったヒジキをパクついていたから、ヤツらはなかなかの大物である。マツがフタを開けたら、閉じこもっていた間にしたと思われる大きな糞がゴロゴロと出てきた。惚れ惚れするほどいい糞であったので、思わず写真に撮った。何を食べていたのか、ヒジキでもないようだし、どうやら色からすると昨日か一昨日に入れてやった、輪島産の生ワカメ(冷凍保存)ではないかと思う。

スガイグループは、暑さにけっこう参っていた模様である。特に高齢と思われるリーダー(長老)は、バテた顔(=目)をしていた。スガイは無口(もちろん他の種類の貝たちも「言葉をしゃべらない」という意味では「無口」かもしれないが、言葉がないだけで実際には「多弁」「雄弁」であると私は感じる)だが、とても繊細で神経質なところがあり、温度の変化や水槽内の臭いなどで簡単にバテてしまう。だから、飼い主としてはハラハラさせられる。本当はもう少し水の中に潜れるような岩組みが必要なのだが、不器用すぎて今のところなかなかいい岩組みができない。岩組みは崩れると危ないので、どうしてもガッチリ組む。その結果、すき間がなくなってしまう。スガイは体が大きいため、小さなすき間だと水の中に入っていかれない。

イシダタミグループ(普段は「シタダミグループ」と呼んでいる)が一番元気だった。天気がいいせいか岩に藻がたくさん生えているらしく、忙しそうに動き回ってはモグモグと食事をしていた。イシダタミの健康状態は、動きの滑らかさと素早さですぐ分かる。物怖じせずにどこへでも、まるでスケートをするようにスイスイと岩の上を移動していくさまは、見ていて飽きない。この姿が見られる限り、彼らはまず基本的には大丈夫である。足代わりのお腹を使って、意外なところを意外な方法で器用に通り抜ける姿にも感心させられる。

忙しくて、気づけば1週間ほど投稿できていなかったが、クーラー無しの水温管理に苦労しつつも、せめて毎日の世話を楽しめるだけの心の余裕は持つようにしているつもりだ。

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