気化熱現象を利用して水温を下げる。

先日、ネットで水槽用クーラーとして、豪華なゼンスイのZC-100αを注文したと書いた。しかしその後迷いが生じ、ショップに謝って1回キャンセルさせてもらった。理由はまた後日記事にしたいと思うが、要するに本格的なチラー式クーラー(冷蔵庫などと同じ方式)を買うか、もう少し安価だが効き目の弱いペルチェ式クーラー(外気温に対して○度下げる、という方式)を買うかで迷っている。

とは言え、ここのところかなり水温が上昇しているため、何の対策もしないわけにはいかない。そこで、水を張ったたらいにマツたちのボトルを3つ入れて、扇風機を水面に当てる、という気化熱現象を利用した原始的な方法を取りあえず採用している。あまり期待していなかったが、これが意外と使える。おかげでここのところ水温はマツたちの好む20度ジャストでほぼ一定しており、マツもかなりゴキゲンである。

今日はさらにもう一歩進化(?)させ、たらいではなく、岩を入れて水を回しているアクリル容器の中に直接ボトルを入れ、そのアクリル容器内に扇風機の風を当てる方法を取ってみた。実は、本当はこれはあまりやりたくない。というのは、海水に直接風を当てれば蒸発によって塩分濃度が上がりすぎてしまうおそれがあるからだ。しかし、実際にクーラーを買えば、そのクーラーで冷やすのはこのアクリル容器となるから、その予行演習としてもやってみる必要があった。それにより、どの程度のレベルのクーラーを買えばいいかも予想がつくと考えた。塩分濃度が上がったとしても所詮岩が入っているだけだからマツたちには直接の影響がないし、塩分濃度計を持っているから毎日差し水をして調整すればよいだけだ。

先ほどまで出かけていて帰ってきた結果、アクリル容器周囲の室温は24度であるのに対し、アクリル容器内の海水およびその中のマツたちのボトル内の海水の温度は20度ジャストで保てていた。扇風機は「弱」で回し、隣の部屋から窓枠エアコンで24度設定の冷風を間接的に流した結果がこんな感じである。昨日もアクリル容器内の水温があまりにも高いので、試しにと岩だけの状態で風を当ててみたのだが、27度ほどあった水温はみるみる間に下がっていき、21~23度くらいに収まってくれた。今の時期ならこの方法で問題なく行ける。

ということは、冷却能力の弱いペルチェ式クーラーであっても、真夏に何とかやれるのではないか?とも思ったりする。10Lという水量からすれば、扇風機でこれだけ下げられるのだから、ペルチェ式で十分かもしれない。とは言え、水温の安定性が保てるのかどうかが分からないのと、真夏に稼働しっぱなしになった場合、エアコンと併用するので電気代がかかり過ぎる不安だけは拭えない。通常ペルチェ式クーラーは25~26度くらいを目標温度と考えて設計されているが、マツたちの場合、通常よりも低い20度くらいを好むので、果たしてそれが真夏も達成できるだろうか?

明日はまた某ネットショッピングサイトのセール日で、使えるポイントの期限も迫っているので決断しないとならない。買い物は毎回憂鬱である。買い物さえなければ・・・とまた思う。

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