ボトルの入れ替え:スガイ←→イシダタミ

昨日(6月6日)は仕事から帰ってきた後、久しぶりに数時間かけて丁寧にマツたちの世話をした。まずはマツたちタマキビが主に入った#2のボトルの換水。ダイソーの水用ポンプの使用にもすっかり慣れて、楽ちんである。換水専用のポンプをわざわざ使わないでも、先の尖った真っ直ぐなパイプ部分が底砂の汚れや下に落ちたエサの残りも吸い取ってくれるから、けっこうきれいになる。不器用な私が貝たちを長時間待たせて彼らの顰蹙を買いながら(?)何度も岩組みをやり直すよりもずっとスマートだし、貝たちの負担も少なくて済む。

↓水用のポンプは、灯油用のポンプの赤の部分が白になっただけのもの。こんな感じ。


ここのところ、#1のボトルのスガイ2匹がどうも元気がないので、試しに放っておいても調子のいい#3のイシダタミのボトルに入れてみたら、見る見る間に元気になって驚いた。#1のボトルのいったいどんなところがまずいのだろう? こまめに換水もしているのだが、いっこうに状態がよくならないので困り果てている。その一方で、#3は気づけばもう1ヶ月も換水していないが、水が臭くなるどころかイシダタミたちが働き者なのでガラスもピッカピカになり、さわやかとは言えないまでもごく普通の潮の香りがただよっている状態だ。

#3には藻や謎の水草が生えて、あまりインテリアにはこだわっていないのに、自然にきれいな景観ができあがっていることには気づいていたが、よく見るとその水草の間にフンのようなものがたくさん落ちている。換水していないから仕方がないと思っていたのだが、割り箸で突付いてみると、これはデトリタス化(?)したフンらしいと分かってきた。もしかしたら、これのおかげで水槽が驚異的に安定しているのかもしれない。まさに本物の潮溜まりに近い状態と言える。なぜ#3がこんなにうまく行っているのかはよく分からないままだから、ひとたび安定を欠いたときのことを想像するとちょっと怖くもある。

#3のガラスがピカピカということは、イシダタミのエサが少なくなっている恐れもあるということなので、以前から計画していた通り、これを機会に#3のイシダタミ2匹を空っぽになった#1のスガイのボトルに移してみた。要するに#1と#3の中身の生体を丸ごとそっくり2匹ずつ入れ替えたということだ。イシダタミは与えたエサはあまり食べず、ガラスにくっついた藻や自然発生したデトリタスを好むから、以前から汚れたボトルをイシダタミ専用に取り替えるというのは何度かやっている。だが、今回がこれまでと大きく違うのは、岩組みはそのまま残したということだ。

たまたまだが、長い間イシダタミ用にしてきた岩組みが、スガイの潜ったり隠れたりといった「ひきこもり系」の習性に合っているように思ったからだ。一方、イシダタミのほうは体も小さく、ちょっとしたすき間にも器用に入り込んでいけるから、あまり岩組みを選ばないはずだ。スガイ用の岩組みはびっちりすき間のない状態になっていたが、そのままでも十分いけると判断した。#1に突然放り込まれたイシダタミ2匹は最初とまどっていたが、そのうちガラスのそこらじゅうについた茶色のコケを食べ始めた。あまりにたくさんついているので、食べている途中でズズズズズーッと何度も滑り落ちそうになっているのが何ともコミカルだった。ひっくり返って事故にならなければいいがと、それだけを心配した。

その後、具合の悪い貝の休憩所として用意した梅酒ボトルに入れたまま、なかなかその死を認められずにいた長老をついに冷凍した。秋に能登に出かけるときに、故郷の海に連れて帰ってやるつもりである。実はシロちゃんに関してもなかなか私はその死を認めることができず、しかもシロちゃんの場合は内臓が出たりといったことがなくフタを閉めたまま干からびるようにして死んでしまったため、アクリル水槽の岩の上に置いたままにしている。今にも生き返りそうなシロちゃんを見るたび、あのとき米屋のトラブル処理に追われ、転んでもがいていたのに気づいてやれなかったことを悔やむ。シロちゃんは乾燥しているときは緑っぽく見えるのだが、水に濡れると名前の由来ともなった特徴のあるきれいな白に変化し、とてもかわいらしい。

一通りの世話が終わって気づいたら、あっという間に夜中の3時。慌てて寝た。

<現在の水槽状況>
#1:イシダタミ2匹(岩組みはスガイ用のまま)
#2:タマキビ5匹、イシダタミ2匹、アラレタマキビ1匹
#3:スガイ2匹(岩組みはイシダタミ用のまま)

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