ひょっとして、ビニールハウス効果?

夏の水温管理のために、マツたちのボトルは大きなアクリル水槽の中に入れてある。つまり、水槽が二重になったような、ちょっと特殊な状態だ。何となくTEGARU(テガル)を片付けるタイミングを失ったままなので、今もそのままの状態にしてある。ただし、TEGARUの水温設定は少しずつ下げて、マツたちが寒さに慣れられるように配慮してきた。9月まではだいたい22度で設定していたが、次第に「昼間は22度、夜間は20度」といった具合に、昼夜の温度差を人工的に再現するようにしていた。

だが、ここのところめっきり冷え込むため、下手に高い水温設定をしていると、水槽の中が蒸気で曇って水が滴り落ちるようになってしまった。その水がマツたちのボトルのすき間から入ったりしたら大変と思い、現在、水温設定は20度固定である。22度設定だと曇りが出るが、20度なら大丈夫。いつもこうやってギリギリのラインを手探りで見極めるのが、この1年間のマツたちとの暮らしの全てだったと言っても過言ではない。

それでも水槽は窓際に置いてあるから、夜間はだいぶ冷え込んでいるはずだ。水温は20度維持で高めとは言え、特にマツは寒がりだから空気の冷えの点が心配だった。磯の巻貝たちは魚と違って、始終水に潜っているわけではない。特にマツたちタマキビは、貝のくせに水が基本的に好きではない。だから一層、空気の温度管理も大切なように思う。しかし今日、何でこんな簡単なことに気づかなかったんだろうということに気づいた。

私は蒸発を避けるために、水槽のフタ代わりに食品用のラップを使っている。だいたい1ヶ月くらいは持つ。汚れてきたり、水槽のアクリル面によくくっつかなくなると、新しいものに取り替えてきた。本当は透明なプラスチックを百均で買ってくるつもりだったのだが、適当なものが見つからずにいるうちに、夏が終わってしまったのだ。このラップが思わぬ効果を発揮していたのだ。つまり、ラップがアクリル水槽の中を、簡単なビニールハウス状態にしていた。だから、マツたちのボトルを取り出そうと手を入れると、室温がかなり冷え込んでいてもホワッと温かいのである。・・・ということは、逆に考えると夏は室温よりも蒸し暑かったかもしれないから、恐ろしいのだが。

つまり、今までは、「室温vs水温」という要領で温度管理をしてきたが、本当はアクリル水槽内の空気の温度が分からないといけなかったのだ。そこで、余っていた吸盤式の水温計兼室温計を持ってきて、アクリル水槽内の水がかぶっていないところに吸盤を貼り付けてみた。こうすれば、吸盤の先のセンサーが「ビニールハウス」の中の温度を教えてくれるはずだ。吸盤の先のセンサーは、本来は水温を計るためにあるのだが、小動物のケージ内の温度を計るのにも使えると説明書にもたしかあった。だから、それを応用してみたのである。

余っていた温度計は、私の寝室に放置されていた。最高気温を見てみると、私が熱中症になりかけた頃の記録なのだろうか、36.1度だったかを示していてびっくりした。最低気温は、たぶん最近のものだろう、14度台が記録されていた。この温度差をマツたちと共に乗り切ってきたのだなあと、しばし妙な感慨にふけってしまった。

↓こんな感じの製品を使っている。私のはノンブランドメーカーだが。


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