ヤンチャが痩せてきた!!→大至急、別のボトルに移動。(別名:「アルバイト」)

イシダタミガイの中で唯一生き残ったヤンチャは、11月の能登旅行前にマツたちと一緒のボトルに合流していたが、別のボトルに移動させることにした。先程まで1時間以上かけて作業をしていた。寝る時間がすっかり遅くなってしまったが、かわいいヤンチャのためなので、仕方ない。

イシダタミガイは、基本的には私の与えたエサを直接食べることはない。口が小さいせいなのか、固形物を食べるのがキツイようだ。その証拠に、マツたちが食べ残したワカメなどが、ちょっと朽ちてきてドロッとしてくると、ようやくヤンチャはそれを口にする。つまり、ワカメなども味としては嫌いではないが、柔らかくならないと食べられない、そういうことなのだろう。

能登旅行で海岸の岩についた新鮮な藻をたくさん食べたヤンチャは、旅行から帰ってからは今までになくお腹がしっかりとしていた。だが、ヤンチャが普通のエサを食べないことを私は知っているので、このままだと痩せてくるだろうといつも心配だったのだ。

先程換水のためにボトルを覗いたら、ヤンチャがガラスにつかまっていた。お腹を見ると、明らかに筋のようなものが際立った感じになってきているではないか!! これは今までの経験から痩せてきていると判断できるため、予定にはなかったが、すぐに別のボトルに移すことを決めた。

別のボトルに移すとどういうメリットがあるかと言うと、ヤンチャは普段、私の与えたエサを食べる代わりに、ボトルのガラスに付着した目に見えない藻を食べているから、それが持続的に供給されるという点である。貝たちを入れずにしばらくボトルを放置しておくと、ガラスに藻がまた再生して付着してくるため、定期的にヤンチャに各ボトルを巡回させることにより、食べ物もある程度維持ができるというわけなのだ。

ボトルは全部で3つある。観察記録を見ると、マツたちがいるボトルは#2だが、旅行前までヤンチャが入っていたボトルは#1だった。さらにその前、10月下旬頃までヤンチャが入っていたのは#3だった。というわけで、ローテーションから行くと#3に入れるのがよさそうだと判断した。

ヤンチャは新しい環境に入ると最初はなかなか警戒心が強く、しばらくフリーズ状態になる。今回、移動させるにあたっては、私が岩組みを写真に撮らずに動かしてしまったために元に戻せなくなって、余計ヤンチャには見慣れない風景のボトルが出来上がってしまった。そのせいか、なかなか水の中へと入っていってくれないので、心配だ。何とか馴染んでくれることを祈りつつ、明日の昼、私が起きる時間まで放置して様子を見ようとは決めたものの、心配で眠れないかもしれない。

ヤンチャを別のボトルに移すことを、私は勝手に「アルバイト」と命名している。マツたちタマキビはあまりボトルのガラスをきれいにしないのだが、彼らが汚したガラスをヤンチャがきれいに掃除してくれ、ヤンチャはその報酬としてガラスに付着した藻を受け取るからだ。とは言え、今回はそんな悠長な雰囲気ではなく、少々焦っている。

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