夏の水温管理対策、ようやく第一歩。

シロちゃんのことで大変落ち込んで、もう何もしたくない気分だったが、残された貝たちのためにと、夏対策の第一歩をようやく具体的に踏み出したので記録に残しておきたい。

先日、カミハタ・リオプラス180というポンプを購入して、本当にこれでよかったのか迷っていると書いたが、今日、800と交換してもらってきた。800は流量が8L/分、つまり、480L/時である。これに変えた一番の理由は、クーラーの選定だった。ペルチェ式とチラー式のちょうど中間ぐらいのオリジナル過ぎる水槽の状態である私の場合、どちらを使っても適合するようなポンプを買っておいたほうがよいと考えたのである。



ペルチェ式だと一番小さなもので50~400L/時の間、チラー式だと同じく一番小さなもので300~900L/時の流量が必要だ。どちらを買うかは決めかねているし、できればしっかりしたチラー式を買って安心したいのだが、ポンプの流量が大きめとなるので、水槽の中が洗濯機のようになっては困ると不安だった。

そこで、流量が約192~480L/時の間で調節できる、リオプラス800を買ってみることにしたのである。もしこの最大流量で洗濯機になるようだったら、どう考えてもチラー式の導入は無理。ポンプを使ってみて判断しようと決心した。それで、取りあえず車で県境を越えて30分ほどのところにあるアクアリウムショップに行って、先日の180と800を取り替えてきた。

家に帰るとすぐに塩田の親方からいただいたアクリル容器にありったけのサンゴ砂を敷き詰め、その上に能登の海岸から拾ってきた藻のついた岩を置き、人工海水を大量に作って入れてみた。岩で埋め尽くすから大丈夫と思っていたが、想像以上に水量を必要とし、6Lほど入れてようやくリオプラスの本体が水没する状態になった。(リオプラスは、本体を完全に水没させて使わないと故障する)

そして早速リオプラスを稼働。生まれて初めて水流ポンプなるものを使うので、最初はおっかなびっくりであった。リオプラスのいいところは、初心者でもいろいろと工夫して使えるように、本体以外のいろいろなオプションパーツが最初からおまけでくっついてくるところだ。その中には、ディフューザー(いわゆる「ブクブク」のエアレーション)のチューブも入っていて、なかなか気が利いている。

私の場合は、とにかく岩の間を水が常に流れるようにして、海岸の岩の状態に近くしたいので、いろいろなパーツを組み合わせてみた。結果的には、ディフューザーのチューブを使うのが一番いい感じだった。これにより、音も随分静かになったし、それでいて水の動きもきれいに分散された。そのうち慣れてきたら、シャワーパイプで上から水が降るようにして、波をかぶる岩のような状態にしてみたいと思うが、工作が苦痛なので無理かもしれない。

心配した「洗濯機」状態であるが、むしろ物足りないくらいの水流だった。リオプラスのシリーズは800の上はいきなり流量が増える。だから、10L/分くらいのものが欲しければエーハイムのコンパクト600が選択肢となる。ただしこれは値段は安いが、オプションパーツなどのおまけがなく、全部自分で一から買わないといけないという面倒くささがある。だから、とりあえずは私の場合は、リオプラス800でちょうどよかったということになるのだろう。

やはりポンプやクーラーを探すときには、全体の水量よりもまず容器の形状だなと実感した。人からそう言われたときにはあまりよく分かっていなかったのだが、実際にやってみると、本当にそうだということが理解できた。このアクリル容器は、普通に使えば65リットルぐらいの水が入る。だから、実際には10Lくらいしか入っていなくても、60リットルの水槽があるような感じで、ポンプやクーラーも選定したほうがいいようなのだ。

能登の岩は3週間以上も放置してしまったから、今からまた復活してくれるかどうかは分からない。ただ、奥のほうに「種」のようなものが残っていれば、また生えてくる可能性は十分にある。微生物なども岩のくぼみの奥などにひっそり隠れていることもあるから、ちょっと楽しみである。

8L/分のポンプでいけると分かったので、今日がセール日の某ネットショッピングサイトで、定評のあるゼンスイ・ZC-100αも購入。チラー式のため34450円もしたが、これでも十分安いのだ。ただし、ペルチェ式が1万円台で買えることを考えたら、相当な贅沢ではある。



もちろん、マツたちの生命を守るためと思えば、3万5千円くらいは決して高いとは思わないが、少々自分自身の家計が不安ではある。6月には、マツたちと同様に能登とのつながりを象徴するツールである、車の車検が控えているからだ。車がなくなってしまえば、能登にもそうそう行けなくなるし、行けても自由に行動はできない。だから、何があっても車検は乗り切らなければいけないのだ。自転車操業でうまくお金を回せればいいのだが。

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