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危うく死にかけた!

タイトル通り、危うく死にかけた。貝の話ではない。ヌシこと、この私がだ。そんなこともあって、しばらく更新ができなかった。 死にかけたのは、日中、40度近くまで上がるこのアパートの室温のせいだった。窓枠エアコンはマツたちの部屋についており、その冷風を隣室の私の部屋に流す形を取っていたのだが、東京の暑さはたとえ同じ気温だとしても海風の吹きつける奥能登での暮らしとは別モノであり、窓枠エアコンで2部屋を冷やそうなんて全く無理な話だったのだ。 私はマツたちの命を守ることを最優先にした結果、夜中は全く暑さで眠れず、やっと眠れたと思っても、朝起きれば32度を軽く超える室温となっており、毎日のように吐き気と頭痛で意識が朦朧とする、まさに熱中症状態に陥ったのである。 引っ越し貧乏でまとまったお金はなく、壁掛けエアコンなぞとても付けられなかった。もう1つ窓枠エアコンを買うことも考えたが、電気代が非常にかかることが予想されたのと、私のいる部屋は東と南に窓のある最も日当たりのよい場所のため、おそらく効果がないだろうと思われて躊躇していた。 こんな私の惨状を見て、アパートで孤独死でもされてはかなわないと思われたのだろう、最終的には大家さんのご厚意でエアコンを付けていただけることになり、取りあえず生命の危機は脱した。最後には「貝の命と自分の命とどっちを優先するんですか?」と嫌味まで言われる始末だったが、私はめげなかった。 なぜなら、こんな状態でも私には自分の都合で彼らを奥能登の海から岐阜県を経由して東京まで連れてきた責任があると思っているから、「自分の命を優先します」なんてとても言う気になれなかったのだ。マツたちが、一生懸命私の人生に付き合ってくれていると感じている以上、彼らの人生、いや、貝生をないがしろになんてとてもできないと考えた。 エアコンを付けていただけることになるまでにはそれなりに顛末があり、時間がかかったので、結論が出るまでの間、私はもう「灼熱地獄」としか言いようのない暑さをしのぐために、マツたちの部屋に座椅子を持ち込んで食事をしたり、リクライニング状態のまま眠ったりしていた。もちろん、仕事どころではなかったのは、言うまでもない。ブログもしかり、である。 ↓私の部屋にやって来たエアコン。

ついにゼンスイ・TEGARU(テガル)、限界か?

ついにTEGARUにも、限界が訪れたのではないかと思われる。 今日の暑さは普通ではない。私の住む東京の外れの気温は午後2時の時点で33度と発表されており、今日はさらにもう少し上がるかもしれないという予想だ。日当たりのよすぎるこのアパートでは、マツたちの水槽のそばにおいた温度計で、朝6時台からすでに室温が32度を超えていた。すぐにエアコンを全開でつけ始めたが、マツたちの隣にある私の部屋の室温は30度超えのままだし、マツたちの部屋はかろうじて30度以下に収まっているという状態。 室温30度以下であればTEGARUは普通に動作することになっている。実際、今までも32度程度だったら23~24度までしっかり下げてくれていた。ところが、今日は数値は同じ32度でも、その暑さの質というか、体感温度が全然違う。その影響を受けてか、思うように水温が下がらず、安定しなくなってきている。この違いは一体何に起因するのだろうか? 湿度もそれほど高いわけではないのだが。 先日 、TEGARUの目標水温を23度設定にしていると、内部タンクの水温と実際の水温の間に差が出るようになったと書いた。23度まで下げるのがきついのだろうと判断し、その後24度設定まで上げた。段階的に水温を上げていく分には、現実の奥能登の海の水温だって真夏には30度まで上がることもあるので問題ない、と聞いていたからだ。 心なしか、ちょっと貝たちの動きは鈍った感じはするものの、生命に別状があるというような雰囲気ではなかったので24度設定のまま行こうと決めた。外部の水温計を見る限り、最低水温が23.1度、最高水温が24.6度といった状態で昨日までは安定もしていた。 ところが・・・ 今日はその24度設定でも、内部タンクの水温と実際の水温の差が出るようになってしまった。24度台前半の水温でも25度と表示されてしまうのだ。しかも、以前はゆっくりとではあるが、TEGARUがサーモスタットで稼働を始めると次第に水温が下がっていくのが確認できたのに、今日はむしろ数値がときどき上がることすらあるという状態。これはつまり、TEGARUの限界が訪れたと考えるよりほかないだろう。 マツたちの部屋の窓は徹底的に銀シートで覆っている。窓枠エアコンの枠の上部についている蛇腹状の部分からも光が入ってくるので、そこも銀シートで覆

最後のスガイ、さよなら。

先月29日に遠方に出かける頃から元気のなくなっていた、最後のスガイの死亡を確認した。最後までスガイたちの本当に好きな食べ物や環境を見つけてやれなかったことが、とても悲しく、残念である。 先月30日に帰宅した時点では、元気がないながらも、光を当てるとフタを閉じるなどの反応があり、生きようという気力も見られたのだが、ここ数日はフタを開いて顔とお腹を出したまま微動だにしない状態が続いていた。昨日、水を取り替えたばかりなのにもかかわらず、マツたち他の貝がボトルの上部に上がってきていたので、ひょっとして?という思いがあり、そのスガイだけ整えておいた別ボトルに移して様子を見た。今日になって、かなりの異臭が漂うようになり、その死を認めざるを得なかった。マツたちは、一歩先にその異臭に気づいていたようだ。 巻貝はめったに顔やお腹を出したまま死ぬことはない。フタを閉じてこもりっきりになり、そのまま弱って死んでしまうパターンが多い。そのフタをこじ開けようとしても、ほとんどの場合無理だ。しかし、過去には長老がお腹を出したまま死んだ例がある。長老は本当に自然体で死んでいったから、それを考えると、この最後のスガイもまた寿命だったのかなと思う。長老のときは顔を見ることはできなかったが、このスガイは顔もすべて出したままで息絶えていた。目がいつの間にか濁って目立たなくなっており、目を見れば生死もある程度判別できることを改めて知った。光を当てても、もうフタを閉めることはなかった。人間も生死の判定に瞳孔反射を見るが、それと似たようなものかもしれない。 持ち上げたまま逆さにすると、フタがパタリと閉まってしまう。しかし、また元の位置に戻すと、フタがパカッと開いて顔とお腹が出て来る。本当に生きているそのまんまで死んでいった感じだ。その姿を見ていると、最後までよく頑張ってくれたなと思う。弱り始めてからも一生懸命口をガラスにくっつけて貼り付く努力をしていたのも見ているから、なおさらだ。巻貝は弱ってくると口を前に出すことが難しくなる。口を前に出すことさえできれば、どこかに貼り付くこともできるし、もちろん食べ物も食べられるのだが、それが難しくなるから余計弱るという悪循環に陥り、やがて死んでしまう。 スガイのいなくなった水槽には、マツたちタマキビとイシダタミ、そしてアラレタマキビだけが残された。だが、実

ゼンスイ・TEGARU(テガル)レビュー:1ヶ月目(猛暑日)

エアコンも扇風機も最強モードで回しっぱなしだが、室温は31度を超えている。さすがにTEGARUでは心もとない状況になってきた。普段は水温23度設定で、本体のディスプレイに23以上の数字を見ることはない。しかし、今日は24度を指したままである。 ただし、直接センサーを投げ込むタイプの水温計の数値によれば、最高でも23.6度までしか上がっていない。これはいつもどおりだ。今現在も、TEGARUに24度と表示されている一方で、水温計には23.1度と表示されている状態だから、実際にはTEGARUがギリギリで頑張ってくれていると思われる。 TEGARUの場合、サーモスタットが1度刻みで働くようになっているから、23度に設定しておくと理論上は水温が22.5度から23.5度の範囲内に収まることになる。実際、普段も22.2度から23.6度の間に収まり、特に問題は感じていない。留守中もそのままだったし、今日もそうである。 たしかに、TEGARUに表示される水温は内部にポンプで取り込まれた水の温度だから、実際の水温と多少のズレが出ることは大いにあり得る。とは言え、今まではこうしたズレは生じていなかったから、今後ますます暑くなることを考えると、これは少々不安要素と言えるかもしれない。 TEGARUが水温を下げる能力自体は、室温が30度を少し超えたくらいでは何ともないと感じている。ただし、周辺温度が上がり過ぎると、水温には影響しない範囲でこういう表示のズレが起きてくるということは、頭に入れておく必要がありそうだ。 【関連記事】 ゼンスイ・TEGARU(テガル)の関連記事<まとめ>

猛暑を耐える。

昨日2日は、夜になっても気温が下がらなかった。都心部では夜中の時点で24度だったようだが、おそらく私のいる東京の外れではそれよりも2度くらい高いと思われる。つまり、「熱帯夜」確定である。一晩中エアコンと扇風機をつけっぱなしにしても、なお寝苦しかった。 そして今日3日もまた猛暑が続いている。昨日は窓に銀シートを設置して、何とか室温が29.9度まででストップしたが、今日は同様にしたのにすでに30度に達している。TEGARU自体は30度ジャストぐらいではどうということもなく水温を下げてくれるが、稼働しまくりになるのは事実だ。 様子見中の最後のスガイは、お腹と顔を見せたまま数日微動だにしない。しかし、光を当てたりするとフタを閉めようとはするので、まだ頑張ってくれている。お腹は出したままというところを見ると、どうも老衰なのかなと思わざるを得ない。今朝の状態だとそろそろ硬直が始まり危ない感じだが、臭いはしていないし、かすかだが反応も残っている感じだ。 水を取り替え、食べやすいエサを入れてやり、ときどき呼びかけて励ましてやる以外、私にできることはもう何もない。「死後硬直」などと言うけれど、私は犬を飼っていたときの経験からも、また、これまで死んでいった貝たちの様子からも、生きものは死ぬ直前から少しずつ硬直が始まると感じている。 最後のアラレタマキビ「抹茶ちゃん(アラレちゃん)」もまた、一応呼びかけるとフタは開けるが、その力も弱々しく、あんなにムシャムシャとエサを食べていたのに、その姿ももう見られない。やはりこの子も限界かなという感じになってきて、何とも寂しい限りである。最後まで諦めずに世話をしてやりたい。旅行中に死なずにいてくれたことだけが、幸いだ。 この暑さの中でも、マツたちタマキビやイシダタミたちはけっこう元気である。フタをしめてじっとするわけでもなく、お腹を出してちゃんと動き回り、エサもしっかり食べている。その逞しさに驚嘆してしまう。このままでは、私のほうが先に倒れそうである。何しろ、エアコンと扇風機をつけっぱなしにしても室温30度なのだから。

「涙雨」

28日に経過観察中だったスガイ1匹を、空きになっていたもともとのスガイ用のボトル(#1)に移した。すでに全く反応がなくなっていて、絶命している確率が高くなったためだ。 #1はもともと状態があまりよくないボトルなので、できればもう少しマツたちと一緒のボトル(#2)に入れておいてやって、最後の復活の望みを託したかった。しかし、早ければ28日のうちに遠方に出かけて留守にするかもしれず、その間に腐り出すと#2のボトルが全滅してしまう恐れがあったため、移動させるしかなかった。苦渋の決断だった。 #1のボトルの状態が少しでもよくなるように、あまりよろしくないと思われる汚れだけは落として、水質のチェックも行った上で移動させた。結局、出発は29日の早朝になったのだが、出かける前に確認すると、独特の臭いを立て始めていたので死んでしまったことを認めざるを得なかった。 それだけでなく、留守にしなければいけないというときになって、残された最後のスガイまでどうも具合が悪くなり始めた。また、最後のアラレタマキビ「抹茶ちゃん」まで、何度も水底に落ちるなど不安要素が続々と起きてきた。そのため、出発時間を大幅に遅らせて直前まで貝たちの世話をし、晴れない気持ちのまま出かけることになった。 30日の夕方に帰ってきてみると、元気のなかったスガイは、元気のないままではあったが一応生きていてくれた。「抹茶ちゃん」も水底に落ちることなくいてくれた。そこで、スガイが比較的好むと思われるカジメや冷凍の生ワカメを多めに入れてやり、換水もして、現在も様子を見ている状態だ。 スガイは本当に自己主張をしない、おとなしい性格の貝である。だが、それだけになかなかコミュニケーションを取るのが難しい。そのため、いまだにスガイが喜んで食べてくれる海藻も、何をきっかけに具合が悪くなるのかも、今ひとつはっきりしないままであり、それがとても心苦しくもどかしい思いだ。 スガイの場合、寿命だから死んでしまうのか、何かスガイによろしくない環境があって死んでしまうのか、それすら分からないことが多い。だからついつい、私は自分のせいで死んでしまったのだと考えるしかなくなってしまう。 ただ、スガイが水質の悪化や臭いなどに特に敏感だという気はしているので、具合が悪くなるとまずは換水を積極的に行ってきた。実際、それで元気になって