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再びボトルの大掃除(2):ジェックス・ベストバイオとサンゴ砂を追加。

23日に再び行った大掃除の顛末の続きである。 【関連記事】 再びボトルの大掃除(1):底砂に溜まった1年半(?)の汚れが・・・ 先日、水質調整剤として使用しているジェックスのベストバイオが、巻貝たちの大切な食料である、岩やガラスについた藻やデトリタスを取り除いてしまっているのではないかという記事を書いた。特にこれによって影響を受けやすいのが、あまり固形物を食べないヤンチャのようなイシダタミガイだ。 【関連記事】 ジェックス・サイクル&ベストバイオは、巻貝に使う際には注意が必要かも。(あくまで個人的感想) だが、ヤンチャは今はもう、マツたちの#2のボトルを出て、#3で一人暮らしをしている。だから、底砂の奥のほうの汚れまで丁寧に取り除いた後は、今回は安心してジェックスのベストバイオとサイクルを、少し多めに底砂に直接ふりかけることができた。 その後、止水の状態でも、少しでもろ過機能を高めるため、新しいサンゴ砂(私は「細目」と呼んでいるが、製品としては10番の「中目」)を1.5倍弱くらいまでかさ増しした。もともと、成り行き上、何故かマツたちのいる#2だけが底砂の量が少なめなままになってしまっていたので、ちょうどいい機会と思って入れてみた。岩組みが変わることを心配したが、特に影響ナシ。 そして・・・今回の大掃除で最も大きな改変が、粗目のサンゴ砂を入れていた場所に、代わりに小さめの岩を入れたことである。これは夏からの課題で、ずっと先延ばしにしてきていたから、ようやくクリアできてホッとした。 これにはまたいろいろと背景があるので、続きはまた次回。

再びボトルの大掃除(1):底砂に溜まった1年半(?)の汚れが・・・

昨日(23日)は、再びマツたちのボトル(#2)の大掃除を行った。何だかまた少々臭うようになってきて、いずれもう一度岩をどけての掃除は必要だと分かっていたから、決行。 前回の大掃除については、以下の記事に書いた。 【関連記事】 水が汚れて仕方がなかった原因が判明。 3日連続で掃除&換水して、ようやくニオイが消えた。(1) 3日連続で掃除&換水して、ようやくニオイが消えた。(2) 今回は1時間半かけて、結果的には前回よりもさらに丁寧に行う感じになった。全ての岩をどけ、全ての海水をジャンボスポイトで吸い出し、もう水がほとんど残っていない状態でも、さらに底砂にスポイトを突っ込んで、真っ黒な汚れだけをひたすら何度も吸い出す。 この前も随分頑張って掃除をしたつもりだったが、底砂をひっくり返してまではやらなかった。底砂をスポイトの先で引っかき回すと、ワサワサと砂の間に隠れていた汚れが出てくるので、すかさずそれをスポイトでキャッチ! うっわ~、これはかなり、きったない・・・ ほとんどの汚れはマツたちの糞というよりも、マツたちの食べ残した海藻のかけらだった。 実は、ボトルで飼育し始めた初期の頃は、換水の度に底砂も軽くすすいでいた。だが、ある時期から水質の安定のためにと、思い切ってそれをやめた。あれからもう1年半くらいになるだろうか。たしかに毎回底砂を洗っていた頃よりは水質が安定し、マツたちの体調もよくなったのだが、逆の見方をすれば、1年半もの間、汚れを溜め込んだとも言えるわけだ。汚いのは、ある意味当たり前。 私の現状のやり方だとボトル内が止水のため、どうしても化学的なろ過、分解が行われづらくなる。その結果、糞や食べ残しがただの「ゴミ」「毒素」となって残りやすくなってしまうのだ。こうした事態はある程度覚悟はしていたので、今後はもう少し定期的に大掃除をするよう心がけようと思った。実際にどこまできちんとできるかは分からないが、せめて半年に一度か1年に一度くらいは・・・と。 長くなるので、今日はここまで。大掃除の顛末の続きは、また次回。 ↓私が使っているダイソーのジャンボスポイトは、こんな感じの石油ファンヒーターの掃除用のもの。 ↓もちろん、アクアリウム用に作られたジャンボスポイトも存在する。 ↓換水時に欠かせないのが、ジップロック

ぎんばさ vs アカモク(3)

マツにぎんばさを食べさせたら、アカモクを食べてくれなくなったという話を前回までで書いた。 【関連記事】 ぎんばさ vs アカモク(1) ぎんばさ vs アカモク(2) ただ、これはマツが単に「ワガママ」なのではなくて、たしかにマツの主張にも正当性があるのだ。 というのも、マツたちの育った奥能登の塩田近くの海には、アカモクはないからである。全く存在しないのかどうかは知らないが、能登では「アカモク」と言えば宇出津産、と決まっているようなものだ。 そして、能登の輪島から珠洲にかけて連なった「外浦」の海岸線にある塩田近くの方々が、アカモクを自分で採って食べているという話は、少なくとも私は今まで聞いたことがない。 実際、いつだったか塩田の親方からマツが何を食べているかを聞かれた時、アカモクだと答えたら、「おかしいなあ、この辺にはアカモクはないんだけどなあ」と言われたこともある。 一方、ぎんばさであれば、最近は環境の変化であまり採れなくはなったものの、塩田近くの飲食店では汁物や酢の物として出される、ごくごく一般的な海藻である。 つまり・・・マツはちゃんと知っているのだ。自分を育ててくれた海藻は、アカモクではなくてぎんばさなのだということを。 マツにとっては、ぎんばさこそが「ふるさとの味」なのであり、昨年まで好んで食べていたアカモクは、あくまで他所で暮らすための「代用品」でしかなかったのだ。 マツ、お前もグルメよのぅ~・・・(ため息) と、思わずどこの時代劇かと思うようなセリフが出てしまう。 ・・・そんなわけで、私もマツに対して、アカモクを無理強いはできないのである。 だが、ヌシ側の事情としては、冷凍庫いっぱいにアカモクが詰まっている限り、人間用の食料を入れるスペースはいっこうに増えないから困ってしまう。 また、ぎんばさの蓄えのほうはたくさんあるわけではないから、いくらマツのリクエストがあっても、そればかりを与えることもできない。 したがって、しばらくの間、どうしてもマツには我慢してアカモクを食べてもらう機会のほうが多くなるだろう。 マツの機嫌のよさそうな時(?)を狙っては、謝りながらアカモクを入れたり、時には、ギンバサと半々にして混ぜてごまかしてみたりと、ヌシも必死である。 ↓石川県産のぎんばさ(ぎばさ、とも言う

ぎんばさ vs アカモク(2)

さて、前回に引き続き、マツのエサの嗜好についてである。前回はぎんばさの話しか書かなかったので、タイトルに何故「アカモク」とあるのか疑問に思われた方もあったかもしれない。 【関連記事】 ぎんばさ vs アカモク(1) 実は、昨年の今頃のマツの「マイブーム」は、過去記事にもある通り、宇出津産のアカモクであった。 【関連記事】 アカモク、モクモク。 だから、今年の2月の終わりから3月初めにかけての能登旅行(マツたちももちろん一緒だった)の際には、あちこちのスーパーを回ってアカモクの「メガ盛り」を買いあさって、そのせいで今も我が家の冷凍庫はアカモクだらけである。その結果、私自身の食べ物を保管する場所は・・・ほとんどない。 ところが、この秋、マツにぎんばさを食べさせた結果、アカモクをあまり食べてくれなくなってしまった。ぎんばさとアカモクは「ホンダワラ科」に属する親戚同士で、結構見かけも似ているし、エサとしては同じものとして扱ってもいいはずなのだが、今はアカモクをマツの目の前に置いてやると、 え~、これ、違う~。 ぎんばさが食べたいのに~。 という顔(どんな顔かはご想像におまかせ)をして、私のほうを黙って見上げる状態である。数日してもいっこうに新しいエサを入れてもらえないので、仕方なくマツは根負けしてアカモクを食べているが、その顔はいかにも面白くなさそうだ。見ているこちらも、何だか申し訳ない気持ちになってくる。 まあ、たしかにマツの言うことにも一理はあるのだ。それについてはまた次回。 【関連記事】 ぎんばさ vs アカモク(3) ↓石川県産のぎんばさ(ぎばさ、とも言う)。最近はあまり採れなくなってきているので、値段も上がり気味の様子。

ぎんばさ vs アカモク(1)

マツは体が大きいせいか、他のタマキビたちよりも人一倍(貝一倍)食いしん坊である。おまけに結構「贅沢」を言う・・・(それがまたカワイイのだが) 毎日同じ海藻ばかり入れていると、これ見よがしにエサを放置し、そのうちヌシが点呼のためにフタを開けてもガン無視。しまいには、お尻を向けて遠くに歩いて行ってしまうようになる。(やれやれ・・・) また、マツにも「マイブーム」があって、その時その時で「ハマる」海藻というのがあり、その場合は、何度それを入れてやってもきれいに食べ尽くす。いまだにこのマツの「気分屋ぶり」には振り回されまくっているヌシである。 最近のマツの目下の「マイブーム」は、今年3月に能登のスーパーで手に入れた輪島産のぎんばさだ。どうやら下茹で処理をしているらしくて、最初は買うのを迷ったのだが(巻貝のエサには生のほうがいいため)、試しにとちょっと買ってきたものを、マツは大変気に入ってしまったようだ。 気に入ってくれたのはよかったのだが、このことでちょっと困ったことになってしまった。その続きはまた次回。 【関連記事】 ぎんばさ vs アカモク(2) ぎんばさ vs アカモク(3) ↓石川県産のぎんばさ(ぎばさ、とも言う)。最近はあまり採れなくなってきているので、値段も上がり気味の様子。

ジェックス・サイクル&ベストバイオは、巻貝に使う際には注意が必要かも。(あくまで個人的感想)

水質調整剤として私が普段使っているのは、ジェックスから発売されているサイクルとベストバイオという2種類の液体だ。 このうち、サイクルは初期の頃から使用しており、水槽の安定化にはすっかり欠かせない存在となっている。だが、ベストバイオに関しては、少なくとも巻貝たちの飼育に関しては、慎重な使用が必要だと感じるようになった。 サイクルとベストバイオはセットで使ってこそ威力を発揮する、というのが、本来のメーカーの発売コンセプトである。メーカーに直接電話したところ、だいたい以下のような内容の説明を受けた。 ベストバイオは、糞やエサの残りなどの「汚れ」をアンモニア化してくれる。 サイクルは、アンモニアや亜硝酸などの有害物質を分解してくれる。 もちろん、ベストバイオを使わなくても、水の中のバクテリアが糞やエサの残りなどの「汚れ」をアンモニア化してはくれるが、時間がかかる。 したがって、ベストバイオとサイクルを併用することで、糞やエサの残りなどの「汚れ」をアンモニア化し、それを分解するプロセスが、スムーズに進むようになる。 だが、巻貝たち(特にヤンチャ、つまり、イシダタミガイ)は、岩についた藻やデトリタスなどを食べる。これらは、一般的にはアクアリウムをやる人たちにとっては「汚れ」「邪魔なもの」という認識で捉えられている。下手をすると、ベストバイオによって巻貝たちの大切な食糧まで分解されてしまうことはないのだろうか? メーカーにはこの点も尋ねてみたが、「そこまでの威力はないと思う」という、いささか曖昧な回答だった。そもそも、巻貝そのものをメインに飼育するなんてことはメーカーも想定外だろうし、私が目指しているものも、美しい水槽を作るようないわゆる「アクアリウム」とは一線を画すのだから、まあ、仕方があるまい・・・ あれから1年以上になるが、いろいろ試してみて分かってきたのは、あくまで私自身の「個人的感想」に過ぎないのだが、 ベストバイオは、イシダタミガイのエサ(藻やデトリタス)までも分解してしまう!! ということだ。 先日も、ヤンチャが痩せたので慌てて別のボトルに移動させたが、実はその数日前から頻繁にベストバイオを使っていた。ベストバイオはできるだけ使わないようにしているが、あの時は水質の悪化がひどかったので、やむを得ず使用したのである。だから、ヤンチャが他

ヤンチャは今日も、元気、元気。

ヤンチャを違うボトル(#3)に移動させて2日目だが、元気な様子でホッとしている。 ガラスや岩に藻が再生しているのか不安だったが、いつもヤンチャが水底のほうまで潜って岩に張り付いているところを見ると、ちゃんと藻のあるところを見つけてかじっているようだ。実際、移動しながらポロポロと糞も落としているから(巻貝は、食べながらリアルタイムで糞をする)、一応食糧の確保はできていると見てよい。そして、水底のほうまで潜るということは水質がよい証拠だから、ph値の測定はまだできていないものの、取りあえずは安心してよいはずだ。 また、以前の記事にも書いたが、ヤンチャにはどうやらイシダタミガイとしての「アイデンティティ」があるため、マツたちタマキビに囲まれた生活だと遠慮しがちになって、落ち着かない様子になる。 【関連記事】 イシダタミガイ・ヤンチャの「アイデンティティ」 久しぶりの「一人暮らし」に、かなりヤンチャはリラックスしてもいるようだ。それは歩いている様子で分かる。マツたちと一緒の時は、あまり動き回ることをしなくなるのだが、本来、イシダタミはボトル内をかなり素早いスピードで動き回るのが身上だ。一人になった今は、自分だけのボトルを、まさに「我が物顔」で元気に走り回っている。 イシダタミの健康状態は、細くて長めのツノの張り具合が一つの指標になると経験上感じており、日頃から注意して観察する点の一つだ。エサが足りなくなったり、水質が悪化したりすると、イシダタミの細いツノが一層細くなり、真っ直ぐに伸びずに丸まったり、しなったような感じになったりする。だが、今のヤンチャはツノを長くピンと張って、左右に元気よく振りながら、すごいスピードでガラスや岩の上を移動しているから、かなりよい状態と言えそうだ。 【関連記事】 ヤンチャが痩せてきた!!→大至急、別のボトルに移動。(別名:「アルバイト」) ボトル移動後のヤンチャの様子 ↓日頃の水質管理に使っている道具たち。

ボトル移動後のヤンチャの様子

昨晩、随分心配した、ボトル移動後のヤンチャの様子をご報告。なおやはり私は、事実上「夜も眠れなかった」。 【関連記事】 ヤンチャが痩せてきた!!→大至急、別のボトルに移動。(別名:「アルバイト」) 今日の昼、ボトルを確認してみると、さすが、赤ちゃんだった時代から、ここまで人工飼育下で生き延びてきた逞しいヤンチャだけある。ヌシの心配をよそに、悠々と「一人暮らし」を楽しんでいる模様・・・ 食事のことが心配だったが、再度先程夕方になって確認したところ、たまたま新しい酸素石(白い1センチちょっとの円柱型)のそばにいたヤンチャが、その酸素石の上に結構な量のこげ茶色の糞をしていることが分かり、これなら大丈夫と一安心した。 昨晩計測した限りでは、塩分濃度は若干濃いめ(比重計で1.027)なのだが、潮溜まりの生きものだから、自然界でもそのくらいの濃度になることは普通にあると聞いているし、あまり心配はしていない。 昨晩同時にph値を測ろうとしたら、能登旅行に持ち出した後、薬液を失くしてしまったことに気付いた。家中探したが、見つからない。ph値のほうが巻貝たちにとっては塩分濃度より大事なはずなので、このままヤンチャを移動させてもいいものかと随分悩んだのだが、今のヤンチャの様子を見る限りは問題なさそうだ。 とは言え、早めに酸度を測る薬液を再度入手する予定ではある。まだ半分以上残っていたはずなので、買い直すのは少々もったいないのだが、これもかわいいヤンチャのためと思えば仕方あるまい。 ↓土壌用ではあるが、水の計測にも使える「アースチェック液」。入手しやすく値段も安い。 厳密なph値管理を必要としない巻貝の飼育には、これで十分だと感じている。

ヤンチャが痩せてきた!!→大至急、別のボトルに移動。(別名:「アルバイト」)

イシダタミガイの中で唯一生き残ったヤンチャは、11月の能登旅行前にマツたちと一緒のボトルに合流していたが、別のボトルに移動させることにした。先程まで1時間以上かけて作業をしていた。寝る時間がすっかり遅くなってしまったが、かわいいヤンチャのためなので、仕方ない。 イシダタミガイは、基本的には私の与えたエサを直接食べることはない。口が小さいせいなのか、固形物を食べるのがキツイようだ。その証拠に、マツたちが食べ残したワカメなどが、ちょっと朽ちてきてドロッとしてくると、ようやくヤンチャはそれを口にする。つまり、ワカメなども味としては嫌いではないが、柔らかくならないと食べられない、そういうことなのだろう。 能登旅行で海岸の岩についた新鮮な藻をたくさん食べたヤンチャは、旅行から帰ってからは今までになくお腹がしっかりとしていた。だが、ヤンチャが普通のエサを食べないことを私は知っているので、このままだと痩せてくるだろうといつも心配だったのだ。 先程換水のためにボトルを覗いたら、ヤンチャがガラスにつかまっていた。お腹を見ると、明らかに筋のようなものが際立った感じになってきているではないか!! これは今までの経験から痩せてきていると判断できるため、予定にはなかったが、すぐに別のボトルに移すことを決めた。 別のボトルに移すとどういうメリットがあるかと言うと、ヤンチャは普段、私の与えたエサを食べる代わりに、ボトルのガラスに付着した目に見えない藻を食べているから、それが持続的に供給されるという点である。貝たちを入れずにしばらくボトルを放置しておくと、ガラスに藻がまた再生して付着してくるため、定期的にヤンチャに各ボトルを巡回させることにより、食べ物もある程度維持ができるというわけなのだ。 ボトルは全部で3つある。 観察記録 を見ると、マツたちがいるボトルは#2だが、旅行前までヤンチャが入っていたボトルは#1だった。さらにその前、10月下旬頃までヤンチャが入っていたのは#3だった。というわけで、ローテーションから行くと#3に入れるのがよさそうだと判断した。 ヤンチャは新しい環境に入ると最初はなかなか警戒心が強く、しばらくフリーズ状態になる。今回、移動させるにあたっては、私が岩組みを写真に撮らずに動かしてしまったために元に戻せなくなって、余計ヤンチャには見慣れない風景のボト

3日連続で掃除&換水して、ようやくニオイが消えた。(2)

さて、3日連続掃除&換水の3日目の記録。 【関連記事】 水が汚れて仕方がなかった原因が判明。 3日連続で掃除&換水して、ようやくニオイが消えた。(1) まだ水の嫌なニオイは若干していたが、前の2日間とは明らかに水の様子が違っていた。キラキラと輝いて、透明感があるのだ。これは水質改善の何よりの指標である。なお、能登旅行中は、終始この輝きを保っていた。 ジャンボスポイトを底砂に突っ込み、3分の1だけ吸い取って、代わりに能登で汲んできた海水(といっても8月のものだが・・・)を入れてやるという、普段からよくやる方法で換水。その後、ジェックスのサイクルを数滴垂らすと、瞬時にニオイは消えた。 吸い取られてきた汚れた水も、前の2日間とは明らかに異なっていた。前の2日間はドロドロと濁った感じだったが、今回のものはサラサラとしていて、混じっているものもまだ出たばかりの糞が中心。 これでようやく元通りになったと安堵した。

3日連続で掃除&換水して、ようやくニオイが消えた。(1)

水質の悪化に悩んでいる記事を書いたが、1回目の大掃除を含めて3日連続で掃除&換水をして、ようやく耐えられるレベルになってきたので、ご報告。 【関連記事】 水が汚れて仕方がなかった原因が判明。 この翌日も、再度丁寧に掃除を行った。 とは言え、さすがに岩をどけるのは面倒で、マツたちは岩につかまらせておいて、そのままでジャンボスポイトによってほぼ全ての水を吸い出し、大きなタッパーにあける方法にしてみた。(磯の巻貝だからできるワザ。魚だったら絶対無理。) 出るわ出るわ、すごい汚れ・・・!! もちろん、白い水カビも出てきた。いくら「清い水に魚(貝)は棲まない」とは言え、さすがに限度というものがあるだろうと反省。(なお、この時、今までボトル内の水量を正確に量ったことはなかったのだが、タッパーの目盛りのおかげで、飼育水は全部で500ml強であることを知った。) 底砂が見えている状態で、いつも使っているジェックスのサイクルを若干多めに、そして、たま~にしか使わないジェックスのベストバイオも若干多めに投入。その後、タッパーをしばらく放置し、汚れを沈殿させてから、上澄みを3分の2ほどボトル内に戻し、能登から汲んできた海水(8月採取分)を足して、換水終了。 だが、底砂に直接水質調整剤を入れたのは、ちょっと失敗だったかもしれない。底砂の間に入り込んでしまったのか、水を戻してもすぐに効果が確認できなかった。しばらく待つと、何となくゆっくりと効いてきたかな?という程度。ニオイは完全には取れなかった。 換水後、マツたちは元気に動き出し、特にマツはガラスに張り付いて、水質がよくて機嫌のいい時にやる「のびのびポーズ」「お茶目ポーズ」(ヌシにより、勝手に命名)を取っていたから、一応、水質の改善はされているものと思われる。 さらにこの翌日(=昨日)も、再度換水を行ったが、その時のことはまた次回。 【関連記事】 3日連続で掃除&換水して、ようやくニオイが消えた。(2)

海水はいつまで保存が利く? 「賞味期限」が分からない!

能登に出かける度、塩田の親方のご協力を得て、新鮮な海水を大量に汲んで持ち帰る。だが、海水というのは、いつまで保存が利くのかが大変分かりづらい。 専門家の方々は、「研究用の海水を冷暗所で保管するけれど、意外ともつよ~」とおっしゃるのだが、「では、どのくらいもちますか?」とお尋ねすると、なかなかはっきりとしたお答えはいただけない。 若干記憶が曖昧だが、たしか、「半年ぐらいだったら、取りあえず大丈夫かな~」・・・とは、お聞きしたように思う。(「3ヶ月」だったかもしれない) 海水を使う前にニオイを嗅いで、食品のような明らかな腐敗臭でもしてくれれば分かりやすいのだが、1年以上前に汲んできた海水であっても、そのようなニオイがした経験はない。 では、その1年以上前の海水を使うか?と問われると、その勇気もない。使わないのなら捨てればいいのでは?と言われてしまうかもしれないが、能登の貴重な海水だと思うとこれまた捨てづらい。 ・・・一体どうしたらいいのだろう? もちろん、専門家の方々に倣って「冷暗所」を再現すべく、家の中で最も涼しい場所を選び、光が入らないように布をかけて保管してはいるのだが。 海水の「賞味期限」をご存知の方がいらっしゃったら、ぜひご教示を賜りたいと願っている。 ↓私が能登の自然海水と併用している人工海水「ジェックス・シーウォーター25」。 この製品は、カルキ抜きも同時にできるタイプなのでラク。価格もリーズナブル。

季節によって、エサの好みが変わる。

季節によって、マツたちの好むエサは変わる。マツたちが確実に好んでくれるエサは、今までのところではだいたい以下の通り。 ひじき 通年で手堅いエサ。 ワカメ 春~夏向き。 アカモク(別名:ながらも) 秋~冬向き。 ぎんばさ(正式名称:ホンダワラ) 秋~冬向きと思われるが、この秋から導入したエサなので、まだ確信はしていない。 つまり、夏が終わり、涼しくなってきたな~と思う日が増えると、マツたちはあまりワカメを食べてくれなくなる。 逆に、冬が終わり、ポカポカとした日が増えてくると、マツたちは途端にアカモクを放置するようになるのだ。 それまで毎日ガツガツと食べていたエサを突然食べなくなるから、体調でも崩したかと心配したこともあったが、最近はちょっとした「季節の便り」と感じるようになった。 エサの好みに関してもっと細かいことを言えば、冷凍(生)か乾燥か、採れた場所がどこか、などでも違いがある。 だが、これらの要素に関しては特に季節による変動は今のところ感じていないので、今回はそこまでは触れない。 ↓季節を問わずマツたちに手堅く好まれている、ヤマナカフーズの韓国産姫ひじき。

ふすまで室温調節

私のアパートは6畳2間の2Kの造りである。玄関から入ると、キッチンや風呂場、トイレなどがあり、その次が和室6畳間1つめ、さらに歩くと和室6畳間2つめ、で、ベランダへと続く。 つまり、全体にかなり縦長な感じの構造だ。ベランダ側の6畳間は私の部屋で、真ん中の6畳間は荷物置き場兼マツたちの部屋となっていて、マツたちの部屋は両端が引き戸とふすまになっている。 今のように冬の寒い時期、私の部屋では結構暖房をかける。だが、マツたちのボトル内の水温はかなり低めに設定しているため、周辺の室温だけが季節外れに高くなるのは避けたい。 また、最初はふすまを完全に閉じて、暖かい空気が流れないようにしていたのだが、そうすると今度は明け方に寒くなりすぎて、ゼンスイ・TEGARU(テガル)の動作に支障が出てしまう。 いろいろ試行錯誤して、ふすまを微妙に20センチくらい開けておく、という方法でちょうどいい感じに調整できるようになった。 こうしておけば、私が在宅して暖房をガンガンにかけていても、マツたちのいる部屋は15度台後半(16度弱)で安定するので、テガルも順調に動作してくれる。 ただし、若干の問題がないでもない。これは最もよく開け閉めするふすまでもあるので、出入りする時にうっかりすると完全に閉めてしまったり、開け放したままにしてしまうのである。 夏はただひたすらふすまを開放して、私の部屋のエアコンの冷風を流すだけでいいのだが、それに比べると、冬のほうが室温に関しては調整が少々面倒なのだ。

水が汚れて仕方がなかった原因が判明。

先日、能登旅行以来、水質維持に苦労していることを記事に書いた。 水質維持に苦労する日々~能登旅行以後~ ここのところ、ほとんど毎日ダイソーのジャンボスポイトで換水をしているのに、今日も仕事から帰ってきてボトルを覗き込むと・・・臭う。 疲れてはいたが、岩をどけてきちんと掃除してみようと決意した。 岩をどけてみてビックリ。今まで見たこともないほどの汚れようだった。エサの残骸が底砂の間に入り込み、それが水カビのエサになってしまっている始末。 汚れのひどいところを中心に、全体の8割くらいの水をジャンボスポイトで吸い込み、換水用のタッパーに移した。 本当なら全部の水を換えたいくらいだが、水質が変わってしまうのでそれはできない。しばらく汚れを沈殿させて、上澄みの部分をボトルに戻す形を取った。 1時間かけて掃除をしたが、それでもまだ、底砂には汚れが目立つ。近々、もう一度岩をどけての換水が必要になりそうだ。 そんなわけで、水が汚れて仕方がなかった原因は、 しばらく岩をどけての換水をしていなかった。 最後に岩をどけての換水をきちんと行ったのは、能登旅行に出かける直前だったから、1カ月以上が過ぎている。 旅行中も旅行後も、ジャンボスポイトで岩の隙間から汚れを吸い取るだけの簡易的な換水しかしていなかった。 能登旅行中、いつもよりかなり糞の量が多くなった。 能登の海で新鮮な藻をたくさん食べたので、糞の量がかなり多かったのではないかと思われる。 実際、車と海岸の間を往復する際に、ボトルから出したマツたちを入れて運ぶタッパーの中には、海岸から帰ってくるといつも大量の糞があった。 だから、海辺の散歩が終わってボトルに戻した後も、そのままたくさんの糞をしていたと思われる。 能登旅行中、車の振動で岩の上に置いたエサが底に沈んでしまった。 そして、大量の糞も振動で底砂の中に大量に潜り込んだものと想像できる。 帰宅後、車の振動がなくなり、ほぼ止水になってしまった。 水の動きがなくなったことによって、底に沈んだエサや大量の糞が、うまくろ過されなくなってしまった。 エサのアカモクやぎんばさは、どうしても一部が底に落ちてしまいやすい。 季節によってマツたちはエサの好みが変わる。夏はワカメをよく食べるが、寒い時期はアカモクやぎんばさのほうが好き

ゼンスイ・TEGARU(テガル)の関連記事<まとめ>

水槽用クーラー(兼ヒーター)のゼンスイ・TEGARU(テガル)に関心があって当ブログに来られる方がかなり多いようなので、過去記事をまとめてみた。 ご活用いただけるなら幸いである。なお、以下は一応、公開日順。適宜更新の予定。 <選定段階> ペルチェ式かチラー式か? 水槽用クーラーの選定について。 ペルチェ式のゼンスイ TEGARU(テガル)~それでもやっぱり使ってみたい~ ゼンスイ ・TEGARU(テガル)を、結局、買ってしまった・・・ <使い始め> ゼンスイ・TEGARU(テガル)レビュー:初日 ゼンスイ・TEGARU(テガル):マツによる初日の「フィードバック」 ゼンスイ・TEGARU(テガル)レビュー:3日目 ゼンスイ・TEGARU(テガル)レビュー:約1週間目 ゼンスイ・TEGARU(テガル)レビュー:2週間目 ゼンスイ・TEGARU(テガル)レビュー:1ヶ月目(猛暑日) ついにゼンスイ・TEGARU(テガル)、限界か? 夏が終わった。 <その後> ゼンスイ・TEGARU(テガル)用の銀色ホースカバーを自作。 冬に向けてのテスト開始。 ゼンスイ・TEGARU(テガル)の温度設定に悩む。 ゼンスイ・テガル(TEGARU)の水温設定変更:22度→23度 水温管理に苦労する。いよいよ本格的な冬の到来。 ゼンスイ・TEGARU(テガル)が寒さで動作不安定に・・・

生きものと「語らう」ということ

私は子どもの頃から、わりと当たり前に周囲の生きものたちと「語らう」ことをしてきた。そして、実際に彼らと気持ちが通じ合うのを感じてきた。 もちろんそんなことは、自然科学的には全く証明はされていないし、一歩間違えばただの「エセ科学」「電波まがい」と受け取られても仕方がなかろう。 だが、同じ地球に生まれたもの同士、何もコミュニケーションできないということのほうがおかしいだろう、というのが私の基本的な姿勢であり、考え方である。 ややこしい感情やら利害関係のからむ人間同士よりも、純粋に「生きる」ことだけを目的としている人間以外の生きものたちのほうが私にとっては付き合いやすいし、理解もしやすい。 そして、彼らもまた、私のことを一切の色眼鏡なく、本当に素直にそのまま受け止めてくれていると感じる瞬間が多々ある。「このヌシ、変なヤツだな~」と思われている可能性は大だが・・・ 【関連記事】 鵜匠と鵜との「語らい」 ↓「生きものと話す」系の本は意外とたくさん出ている模様。 だが、さすがに「巻貝と話す」系の本は存在しないようだ。(当たり前か・・・)

スマートフォン・HTC U11のカメラ機能は、巻貝など小さな生き物の撮影には不向きかも。

先日、スマートフォンを買い替える時、カメラ機能は結構吟味したつもりだったが、マツたちのような小さな生き物を撮るのには、HTC U11はあまり向いていないような気がする。私が使いこなせていないだけかもしれないが。 レンズの位置が微妙 まず、レンズの位置が縁から遠いために、前の古いスマホで使っていたクリップ式のマクロレンズが取り付けできない。1センチ前後の巻貝たちの撮影には、マクロレンズがほぼ必須であるから、これはかなり致命的。 ズームの撮影がしづらい マクロレンズが使えないならと、思いっきりズームしてみるのだが・・・明るさなどの調整がどうしても必要になり、それをしているうちにピントがズレるなど、操作がかなり面倒。生き物の撮影は一瞬一瞬が勝負。カワイイその一瞬をすぐに撮影できないのも、かなり致命的。 前の古いスマホ(P-02D)の写真のほうが何故かキレイ 機能的には間違いなくHTC U11のほうが上のはず・・・なのだが、能登の風景なども含めて、P-02Dのほうが自然な感じでキレイに撮れる。 ただし、唯一、HTC U11がマツたちの撮影に向いている点がある。それは、 声でシャッターが切れる 「はい、チーズ」とか「スマイル」とか「さつえい」などと言うと、手を動かさなくてもシャッターを切ってくれる。これは、海辺の撮影ではかなり役に立った。 ただし、傍から見るとマツたちにカメラを向けて「はい、チーズ」などと言って喜んでいる私の姿は、かなり不気味なものとなってしまうのは間違いない。 そんなわけで、マツたちの撮影だけでも、P-02Dに戻ろうかと思案中である。このブログの冒頭の写真なども、もちろんP-02Dで撮影した。この当時はマクロレンズなどは持っていなかったので、普通に本体のレンズのままでシャッターを切っている。 6年も前の機種で、これだけきれいに撮影できるというのは、結構すごいことではないだろうか?

Twitterアカウントを作成

気まぐれでTwitterアカウントを作成してみた。 まだどんな風に活用していくか決まってはおらず、考え中の部分が多々あるものの、このブログの更新のお知らせだけは流れるようにしようと思っている。 Twitterアカウントは・・・ @kaikatablog https://twitter.com/kaikatablog である。 同じく「気まぐれ」でフォローしていただけたら幸いである。

水質維持に苦労する日々~能登旅行以後~

この頃、水質の維持に少々苦労している。夏でも調子がよければ3~4日はもつはずなのに、今は1~2日ですぐ臭くなり、白い水カビも発生している。 水カビには以前から悩まされてはいたものの、ニオイについては11月の能登旅行から帰ってきて以来、顕著になった。原因をあれこれ考えてみたが、コレ!というものに思い至らない。 車に載せているとかなり揺れるから、普通に考えれば、底のほうの汚れなどが巻き上がり、あまりよい水質にはならないはずなのだが、能登滞在中のボトルの中の水質はほぼ完璧と言えるレベルだった。透明感があり、変なニオイも全くナシ。水質調整剤も全く使わずに済んだ。 現地では、そんなに頻繁に換水を行っていたわけではない。海岸を散歩させた後に、少しだけ海水をタッパーに汲んできて、ボトルの中からスポイトで吸い上げた分を足してやる程度だった。 だから、いつもと違う状況として、 車の振動によって水が動く。 能登の新鮮な海水を入れられる。 これら2点がうまく働いたとしか、今のところは考えられない。 そうだとすれば、今後の方針として、新鮮な海水の調達は難しいから諦めるとしても、「水を動かす」ことについては前向きに検討する余地があるかもしれない。以前から、エアーポンプの導入は考えてはいたのだが、もっと積極的に考えてみようかと思っている。 ただしそのためには、ボトルのフタに穴を開けてエアー用のチューブを通さなければならないだろう。ボトルのコンパクトさを失うことや、再度入手するのが困難かもしれないフタに不可逆な傷を付けることが不安で、躊躇している。 ↓海水にも使えるのだろうか? こんなに安いのなら、買ってみてもいいかも・・・

ダイソーのキッチン用ラップが変更されて・・・

ダイソーのキッチン用ラップが変更されたようだ。値段も量も変わらないのだが、質が変わった。 実はこれ、マツたちの飼育と大いに関係がある。私は普段はマツたち巻貝の入ったボトルを大きなアクリル容器の中に入れ、その水温をゼンスイ・TEGARU(テガル)によって調節することによって、水温管理を行っている。 当然、蒸発を防ぐために、アクリル容器の上にも本来ならフタが必要である。いろいろ検討したのだが、なかなか適当なものが見つからず、結局台所用のラップをかけてフタ代わりにしている。見栄えは悪いが、中は見通しやすいし、ビニールハウスのような状態になるから温度の安定性も保ってくれると期待できるので、そう悪いものではない。 ただし、しばらく使っていると海水が付着するせいか、アクリル水槽にうまく貼り付かなくなってくるので、定期的な交換が必要ではある。テガルにつながるホースもあるので、それが邪魔をして、なかなかこの交換は面倒だ。 ダイソーのキッチン用ラップは30センチ幅で50mで100円とお買い得な上、アクリル水槽によく貼り付いてくれて気に入っていた。この度、買い溜めしてあったものを使い切ったので新たに購入しにいくと、パッケージの色が黄緑色から赤色に変わっていた。 使ってみると、明らかに何やら感触が違う。「分厚い」感じがするのである。分厚いのは丈夫でもあるということだから、それだけなら問題はない。しかし、どうもアクリル水槽にピッタリと貼り付いてくれない。 普段、食品の保存の時にもこのラップを使っているのだが、新しい製品は食器にもうまくくっつかない。うーん、残念。何かの事情で品質が変わってしまったのだろうか? マツたちのためだけに、大手メーカーのものを購入することも考えている。消費量が多いわけではないから、高いものを買ってもそれほど財布には響かないはずである。 ↓大手メーカーのラップなら、やっぱりサランラップ・・・かな?

ゼンスイ・TEGARU(テガル)が寒さで動作不安定に・・・

今日(10日)の東京はかなり冷え込んだ。夕方で既に6度。今これを書いている日付変わっての深夜1時の時点では4度。 夜には能登の人たちとビデオ通話をする機会があったが、こちらよりさらに2度ほど低いようで、寒い寒いを連発していた。ただ、それでも今年の能登は雪はかなり遅いようだ。雪だるまマークを何度か能登の天気予報で見かけてはいるが、本格的に降った話はまだ聞いていない。 夜10時頃から買い物に出た。すぐに帰るつもりだったので暖房を止めて出かけたが、これが失敗だった。実際には2時間も留守にしたので、帰ってきてマツたち周辺の室温表示を見て慌ててしまった。何と11度台前半にまで下がっていたからだ。これでは先日の能登の車中泊時の最低気温&水温にも迫るほどである。 ボトルのフタを開けてみると、マツは不機嫌そうな表情でジーッとしているし、ガラスに張り付くと冷たいからなのか、名無しちゃんはダラちゃんの背中にかなり無理な感じでアクロバット的に張り付いており、ダラちゃんから思いっきり迷惑がられ、何やら若干モメている様子・・・ 急いで暖房をつけてやったが、急激な温度変化もよくないのでほどほどにしなければいけないのが難しいところ。そして、室温が下がると最も影響を受けるのが、ペルチェ式のTEGARU(テガル)である。室温がこんなに低いにもかかわらず、水温が16度設定なのに何故かそれより高い17度に調整されてしまっており、かなり動作が不安定だ。 暖房をつけて室温が15度前後まで上がってきたら、ようやく水温を16度に保つようにはなった。いずれにしても室温がこんなに低いのなら、水温ももう少し下げたかったしと思い、実験的に15度設定にしてみた。 過去にここまで低く水温設定したことはないと思う。しかし、11月に能登で半月ほどマツたちと車中泊生活をしてみて、水温や気温が11度~13度くらいなのは当たり前のことだった。旅行開始当初はマツたちも寒がっていたが、じきに適応し、むしろ滞在後半は体調がよいくらいだったので、あまり心配はしていない。 ↓いよいよ水温設定を15度まで下げてみた。TEGARU(テガル)、頑張ってくれ~!! 【関連記事】 ゼンスイ・TEGARU(テガル)の関連記事<まとめ>

水温管理に苦労する。いよいよ本格的な冬の到来。

今朝の東京はかなり冷え込んだ。能登から帰ってきて10日ほど、ずっと東京は暑い暑いと思っていたが、いよいよここにも本格的な冬の到来だ。 最近は、テガルの水温設定を16度にしている。本当はもっと下げたいのだが、テガルが正常に動作する室温は16度以上とされているため、水温だけを極端に下げるのは難しいだろうと判断し、この水温設定で我慢している。 しかし、今朝は室温が12.4度まで下がっていた。これではテガルの動作も不安定になるおそれがある。巻貝たちの飼育の上で温度管理が最も大変なのはもちろん夏だが、意外とこの時期の温度管理も苦労モノなのだ。 ボトルのフタを開けると、何を思ったかタマキビたちはほぼ全員ボトルの淵近辺まで登ってきていて、同じ方向を向いてツノを出している。こんな光景は滅多に見ないので、少々心配した。そんな中、マツだけは水に近い小さな岩の上にちょこんと鎮座。 特にガラスに張り付いていたミドリのお腹が、体調が悪い時に見せるちょっと黒みがかった色になっていたので気になった。人間で言えば「血行不良」のような状態ではないかと、私は勝手に判断しているのだが。 ミドリは「寒くてこんなガラスになんか、張り付いていられない!」と思ったのか、すぐそばのマツの背中を借りて素早く岩の上に移動してしまった。その後は、体の半分を水に浸して寒さをしのいでいるようで、特段具合が悪そうな風でもなかったので一安心。 水温のほうが高いせいなのか、水嫌いで有名なタマキビたちにも、冬場はこのような光景がよく見られる。 ↓冬場も頑張ってくれている、ゼンスイのTEGARU(テガル)。 【関連記事】 ゼンスイ・TEGARU(テガル)の関連記事<まとめ>

イシダタミガイ・ヤンチャの「アイデンティティ」

今現在、我が家の巻貝たちは全部で6匹(=6人)いる。そのうち5匹はマツたちタマキビであり、残り1匹がイシダタミガイのヤンチャである。 ヤンチャの「幼稚園」時代 おそらく、この中で最も若いのはヤンチャだ。今でこそ殻の大きさも1センチくらいはあるが、2年前、我が家にやって来た頃は、まだ赤ちゃんの貝で5ミリとか6ミリとか、そんな大きさだった。 当時のヤンチャは、まだ貝殻の模様も大人のイシダタミガイのような白黒のブチ模様ではなく、こげ茶系の地味な一色で、全体の形もどちらかと言うと扁平型であり、何よりも歩き方が文字通り「よちよち歩き」だった。 そのため、ちょっと不安定なところを歩くとすぐにコケてしまうので、当時は危なっかしくて、マツたちと一緒の水深のあるボトルにはとても入れられず、同じようなよちよち歩きの赤ちゃんの巻貝たちをまとめて、「幼稚園」と称したタッパーの中に小さめの石を配置し、水深も浅めにして、小まめに見守りながら育てていた。 (ちなみに、「幼稚園」用のタッパーには目印として丸いシールを貼り付け「幼」と書いてあった。その時のタッパーは、今でも記念(?)でそのまま残してある) ヤンチャが「幼稚園」を「卒園」した頃 幼稚園を「卒園」させて、マツたちと一緒のボトルに入れた頃、マツたちは何かとヤンチャの面倒を見てくれていた。巻貝たちは基本的には個人主義だが、お互いのことをちゃんと分かっていて、いざとなると助け合う暗黙のルールがあるようだ。 チョコチョコと忙しなく動き回るまだ幼さ満載のヤンチャを、マツたちはどことなく迷惑そうな、ウザそうな目で見つつも、甘えられれば「しょうがないな~、コイツ、まだ子どもだし~」という感じで、仕方なく背中を貸してやり、ヤンチャを肩車したまま自分は自分で黙って食事をするなど、それなりに気を遣っている場面がよく見られた。 成長したヤンチャの今 だから、マツたちはヤンチャのことを「ちょっとウザいヤツ」「ヤンチャなクソガキめ!」とは思っているかもしれないが、一緒に暮らす仲間としてはちゃんと認めていて、「アルバイト」でガラスの藻を食べるためにローテーションでヤンチャが一緒のボトルに戻ってきても、それはそれ、という感じであまり気にはしていない。 ところが一方、今年の春に、突然グングンと成長し、一丁前にイシダタミガイ

ホンダワラ? ぎんばさ? ・・・え???

実は今回のマツたちとの旅、11月上旬にするか下旬にするかで随分迷った。というのは、そろそろ寒くなるので海藻の季節であり、この後夏までは能登に出かける予定がないため、今後1年間のマツたちの大切なエサ(=海藻)をゲットしなければならなかったからだ。 早ければ11月の下旬くらいからはスーパーの店頭に地物の海藻が並ぶことがあるのだが、今年はどうも出足が遅いようだった。10月の時点で各スーパーに電話をして問い合わせたが、いずれも今年は12月にならないと無理だろうとの返答。今回の旅で海藻をゲットするのは、ほぼ絶望的だと思っていた。 すると、塩田の親方が、ホンダワラがたくさん生えてきているから、自分で海で採取すればいいのではないかと言う。「ホンダワラ」とは、一般的には能登でぎんばさと呼ばれている海藻のことで、マツたちの大好物である。マツたちの食べる量なんて1年間でもスーパーの食品トレー1杯分くらいなので、最終手段として直接海から採取するしかないなと思って出かけた。 ところが・・・どうやら塩田の前の海にたくさん生えている海藻は、ホンダワラ、つまり、ぎんばさではないようなのだった。海産物は海藻のみならず魚も含め、地域独特の呼び名があることが多く、特に能登はその言葉の種類もバラエティに富んでいる。 親方の言う「ホンダワラ」もどうやらその類だったようで、マツたちの飼育について長くアドバイスを頂いている海藻博士のIさんにお会いして、親方の言う「ホンダワラ」をお見せしたところ、「あ~、これはヤツマタモクですね~」とのこと。 ヤツマタモクは、塩田の海のあたりでは干して正月の飾りとして使うものだそうで、食べ物としてはあまりメジャーではないらしい。一応、ホンダワラの親戚ではあるらしいのだが・・・ てっきりマツたちの大好きなぎんばさが手に入ると思っていた私は、困り果ててしまった。今の時期、もちろんまだワカメなどはほとんど生えていない。 しかし、大変ありがたいことに塩田のスタッフのYさん(お家が漁師さん)が、「これならマツも違和感なく食べられるのでは?」と言って、人間用としては珍しい「そのまま冷凍したワカメ」を分けて下さったのだ!! 一般的には、人間が食用として使うには、ワカメは冷凍保存には向かないとされている。解凍した時に水っぽくなって食感が損なわれるからという理由で、避