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宇出津のワカメが静かなブーム

我が家の「シタダミ」たちの間では、今、宇出津のワカメが静かなブームを呼んでいる。巻貝の種類にかかわらず、スガイもタマキビもイシダタミも、このワカメをそこそこ気に入っているようだ。このように汎用性のあるエサは、私にとっても大変助かる。 これは3月末から4月初めにかけて奥能登に出かけたとき、大量にスーパーで買ってきた生のワカメのうちの一つである。保存のため、一部は冷凍、一部は物干しハンガーでベランダで干した。今回は干したほうを海水で戻して与えたが、手の加わったものは嫌うスガイでも、これは喜んで食べているようだ。 能登は少なくとも4種類の海に囲まれていると以前の記事に書いた。私がこの前手に入れた生ワカメは、宇出津、七尾、輪島の3箇所のものであるが、それぞれに地名を書いて別々に保管している。七尾や輪島のワカメも、マツは食いしん坊なのでけっこう食べてくれるのだが、他の貝たちからの人気はそれほどではなかった。しかし、この宇出津のワカメは全然食いつきが違うのである。 そもそも私が干しワカメにした時点で、この宇出津のワカメだけは見かけもちょっと違った。色が一色ではなくて、何か塩が浮いたような白っぽいポツポツがたくさんついた状態になったのだ。実際には塩ではなくてワカメの一部が指のささくれのような形になっているようなのだが、これはひょっとするとかなりの高級品なのではないだろうか? それとも、単純にワカメの種類が違うだけなのだろうか? 私は高級品なのではないかと思っている。なぜなら、食べてみると明らかにこの宇出津のワカメがおいしいからだ。干しワカメはサクサクとスナックのように食べられるのだが、口の中での潮の香りの広がり方が全然違うのだ。放っておくとマツたちのエサにするのを忘れて、私が独りで食べ尽くしてしまいかねないので、普段は目につかないところに隠してある。 マツたちにもやはりその違いが分かるのだろう。おそらく嗅覚は人間の何百倍もあるだろうし、この宇出津のワカメの香りを楽しんでくれたらいいなと思いながら、毎度食べさせている。これをやった翌日は、マツだけでなく他の貝たちもみんなゴキゲン♪だ。

ペルチェ式のゼンスイ TEGARU(テガル)~それでもやっぱり使ってみたい~

チラー式にする「しか」ない今のアパートの状況を思い知らされ、かなり落ち込んだ。私は不器用過ぎるため、大きなものを扱うのがとても憂鬱なのだ。必ず何か落としたりぶつけたり、あるいは配線や配管などで混乱してしまったりするからだ。 ゼンスイのZC-100αは、アクアリウムをやっている人たちの間では1位、2位を争うほどの人気商品であり、その機能のよさに疑いの余地はない。夏場に安心して宿泊を伴う旅行もできるだろう。だが、小さな容器でマツたちのような「シタダミ」を10数匹飼っているような状況の私にとっては、はっきり言って「大げさ」な装置であることはたしかなのだ。本格的なステレオのスピーカーぐらいの大きさがある。重さもたしか10キロぐらいだ。 それに比べて、同じゼンスイから昨年発売されたTEGARU(テガル)というその名もズバリなペルチェ式のクーラーは、小型で軽量という意味でやはり非常に魅力的であり、「もしかして使ってみたら、ひょっとしたらひょっとしてうちの環境でも使えちゃうかも???」などと、淡い期待を寄せてしまう。 TEGARU(テガル)が魅力的だと私が感じた点をいくつか挙げてみよう。 1.デザインセンスがよい。白を貴重としたスタイリッシュなデザインである。実用的、かつ見栄えがよい。しかも、電動鉛筆削りぐらいの大きさで、プラスチックでほとんど作られているのでものすごく軽い。ボトルアクアリウムには、バランス的にうってつけなのである。 2.ペルチェ式の原理を使って、事実上のヒーター機能も付いている。水量の少ないボトルで飼育する上で大変なのが、季節の変わり目の朝晩の温度変化だ。3月、4月あたりは随分気を使ったが、この時期にもしTEGARUの存在を知っていたなら守れた生命があったかもしれないとすら思う。昼間は日に当てると25度、夜間は15度まで下がるという環境だったからだ。貝類の場合、寒さには強いとは言え、日中との温度差を少なくしないとやはり弱る。 3.必要なホースなどが最初から付いてくるので、初心者にもすぐに使える。ポンプやフィルターなどは別購入が必要だが、それらはクーラーを使う上では必須のものだから特段追加の出費とは感じないだろう。 4.外付けのポンプやフィルターが大流量である必要がない。逆に言えば、大流量のものが付けられない小型の水槽ならTE

おとなしくチラー式にしよう。

デジタルの温度計兼水温計を買った。最高温度と最低温度を記録できる。これでたったの830円だった。以下のURLと全く外観は同じだが、ノンブランドでパッケージもナシのものである。 室温を測る時は内部センサーを使用し、水温を測る時は投げ込み式のセンサーを使用する。スイッチを切り替えれば、その場で室温と水温の両方が測れるスグレモノ。ただし、最高温度と最低温度の記録は、室温と水温の兼用であって、別々には行ってくれないので注意が必要だ。 早速動かしてみるとびっくりである。軽く室温が30度を超えていた。マツたちの水槽の近くは窓枠エアコンをガンガンにきかせていたものの、それでも30度ちょっと手前の29度台。 今までのクーラー選びについての迷いは、実は全くの無駄であったと思い知らされた。このアパートは本当に風通しが悪い。そのくせ、日当たりだけはよい。5月の今の時期、しかも天気予報では29度くらいと言われているこの日に室温が30度超えだったら、ペルチェ式なんてもっての外である。 ペルチェ式は外気温に左右される。30度を超えると、その機能を発揮できなくなる。手間はかかるが、おとなしくチラー式のゼンスイのZC-100αにするしかない、と覚悟を決めた。

日中の室温30度/リーダー(長老)とのお別れ

今日(5月23日)は、日中の室温は30度近くなっていた。冬はすき間だらけで寒いくせに、夏は何故か空気の通りが悪い木造アパートである。私は寒いのは平気なのだが、暑いのと湿度が大変苦手だから憂鬱だ。それはきっと貝たちだって同じだろう。そして、夕方には風も出てきて涼しくなった。少し肌寒いくらいだった。この寒暖差が怖いのだ。 仕事から夜9時過ぎに帰宅してマツを叩き起こそうとしたが、ちょこっとだけフタを開けてはいたが、出てこようとしない。暑さに相当参っている模様である。他のタマキビたちは夕方になって涼しくなったと気付いたのか、全員お腹を出していつも通りの姿だった。アラレタマキビの抹茶ちゃんもたくましく生きていた。ただし、仕事に出かける直前にチェックしたら、他のタマキビの背中に貼り付いたまま爆睡して落ちそうになっているのを発見したので、念のためレスキューしておいたが。シロちゃんのときはこれを見逃してしまったから、死んでしまった。あのとき、米屋とのトラブルでシロちゃんが犠牲になったことを、いまだに受け入れられずにいる。私は死んでしまった貝たちは、冷凍庫で保管して次回能登の海に返せるようにしているのだが、シロちゃんだけはどうしても冷凍庫に入れられない。冷凍庫に入れてしまったら、全て終わってしまう・・・という気持ちがある。 また、別容器で様子を見ていたリーダー(長老)はやはり駄目な感じである。お腹の色が変わってきてしまっているし、少し臭うようになってきた。悲しい。ゴエモンの死をきっかけに最後に語り合った時のことが、今でも懐かしく思い出される。「人も貝も、いつかみんなゴエモンと同じようにお別れするんだよ。でも、そんな中でせっかくこうやってご縁があって一緒に暮らすようになったんだから、その時までは楽しく暮らそうね」と話しかけ、リーダーも一生懸命こちらを向いて聞いていた(彼らに聴覚はない。しかし、だからと言って、話しかけていることが通じていないわけではないと、私は感じている)のだが、そのお別れがこんなに早く来るとは・・・ リーダーはあのとき、自分がもうあまり長く生きられないことを、もう分かっていたのだろうか? スガイの特徴である目の上の眉毛のようなものが、リーダーの場合は年のせいか他の個体よりももっと長くて立派で、だいぶ昔の社会党の某総理大臣のようだった。あの顔が忘れられない。死ん

今度は真夏日。リーダー(長老)とはお別れかもしれない。

昨日にも増して今日の東京は暑かった。都心では今年初の真夏日とのこと。ここからそう遠くない群馬県の館林市では35度を超える猛暑日だったという。だから、どちらかと言えば私の住まいの近辺は、猛暑日に近い状態だったと推測できる。こんなこともあろうかと、エアコンを朝7時過ぎからタイマーでオンにしておいたのは、かろうじての救いだった。だが、どんなに頑張っても、水温は24度まで下げるのが精一杯だった。 暑さのせいか昨日から元気がなかったリーダー(長老)だが、もしかしたらもう駄目かもしれない。毎晩、夜になって少しだけ涼しくなったとき、エサや健康チェックのためににボトルのフタを開けて「点呼」を取る。先ほどもそうしたのだが、昨晩休ませるために置いてやった場所からリーダーは動いていなかった。もしや・・・と思い、ボトルから出してみると、顔を除いたお腹をほとんど全部出したまま反応がない。指で触ってみると、生きていればすぐに身を引っ込めるのだがそれもなく、死後硬直と思われるような若干の硬さが感じられた。もう一晩様子は見てみるが、なにぶん高齢と思われるリーダーのことだから、覚悟しなければいけない。リーダーに関してはそう長くは生きられないだろうと予測はしていたが、いざその時がやってくると受け入れられない。 リーダーとはけっこうコミュニケーションが取れていた。平和主義で無口で自己主張をせず、おまけに神経質で臆病ときているスガイとはなかなか「語り合う」ことができなかった。だが、その中でもリーダーはここ数ヶ月で私に心を開いて(?)くれていた。特にゴエモンが死んだ時は、体の弱いゴエモンのことをリーダーは普段から気遣っていただけあってショックだったのか、ボトルの縁まで上がってきて私の目をじっと見て何かを訴えようとしている姿を見せていた。あの時のリーダーの集中力は今でも忘れられない。少なく見積もっても20分か30分、「言葉」を交わしたのを覚えている。もちろん、本当の人間の言葉なんかではない。ただ、目と目で語り合うというか、そんな時間があった。ひとしきり「話」が済むと、リーダーはまたボトルの奥のほうに戻っていったから、その後ろ姿を見て、やはり何かが通じ合っていることを私は確信したのだった。 巻貝が身を出したまま死ぬというのは、大変珍しい。餓死だったり、病気だったりという場合は、たいてい最後はフタをほ

夏日の東京

今日(20日)の東京は夏日で、8月半ばくらいの気温とニュースで報じていた。都心部で28度だったかで、東京の外れでは30度超え。私のアパートはもちろん東京の外れも外れの県境。エアコンがあったので気温は測っていないが、30度は超えていただろう。窓枠エアコンを20度設定で一日中回しながら、扇風機で気化熱現象を使って、マツたちのボトルの入ったアクリル水槽の水を冷やしたが、22~23度まで下げるのが精一杯だった。室温は25~26度までしか下げられなかった。真夏になったら、毎日こんな日が続くのかと思うと憂鬱だ。水槽用クーラーを早く買ってやらないといけない。 マツたちタマキビグループは水が嫌いで地上にいるから、一日中、暑さを防ぐためにフタをして殻に閉じこもっていた。大丈夫かと心配したが、夜になって涼しくなると大きな伸びをしながらフタを開けて顔を出し、すました顔で入れてやったヒジキをパクついていたから、ヤツらはなかなかの大物である。マツがフタを開けたら、閉じこもっていた間にしたと思われる大きな糞がゴロゴロと出てきた。惚れ惚れするほどいい糞であったので、思わず写真に撮った。何を食べていたのか、ヒジキでもないようだし、どうやら色からすると昨日か一昨日に入れてやった、輪島産の生ワカメ(冷凍保存)ではないかと思う。 スガイグループは、暑さにけっこう参っていた模様である。特に高齢と思われるリーダー(長老)は、バテた顔(=目)をしていた。スガイは無口(もちろん他の種類の貝たちも「言葉をしゃべらない」という意味では「無口」かもしれないが、言葉がないだけで実際には「多弁」「雄弁」であると私は感じる)だが、とても繊細で神経質なところがあり、温度の変化や水槽内の臭いなどで簡単にバテてしまう。だから、飼い主としてはハラハラさせられる。本当はもう少し水の中に潜れるような岩組みが必要なのだが、不器用すぎて今のところなかなかいい岩組みができない。岩組みは崩れると危ないので、どうしてもガッチリ組む。その結果、すき間がなくなってしまう。スガイは体が大きいため、小さなすき間だと水の中に入っていかれない。 イシダタミグループ(普段は「シタダミグループ」と呼んでいる)が一番元気だった。天気がいいせいか岩に藻がたくさん生えているらしく、忙しそうに動き回ってはモグモグと食事をしていた。イシダタミの健康状態は、動

マツの大好物(その2)

マツの大好物として以前、中国産の干しわかめを紹介したが、実はそれ以上の大・大・大好物がある。それは韓国産の乾燥ひじきだ。奥能登にいたとき、食品も扱うドラッグストアで小さなパックに入って100円くらいで売られていたものである。ヤマナカフーズの「姫ひじき」という製品だ。当時はまさか貝を飼うことになるとも思わず、もちろん自分が食べるつもりで買ったのだが、何となく水で戻すのが面倒くさくて調理しないでいた。マツに何を食べさせたらよいかとあれこれ試しているときに思い出したのが、このとき買っておいた「姫ひじき」の存在である。 ものは試しと海水でふやかしてからマツに食べさせてみると、それはそれはよく食べるので驚いた。乾燥ひじきを巻貝のエサに使えるというのは、今のところ私の知る限りでは、貝類の飼育法を書いた書籍には載っていない情報であるから、実は大発見なのでは!?と密かにほくそ笑んでいる。奥能登の海にももちろんヒジキはあるのだろうが、他の海藻類が豊富なのであまりメジャーな食材とは言えない。マツもおそらく奥能登の海では、ヒジキをメインディッシュにしていたわけではないはずだ。だから、なぜそんなにマツがヒジキを好むのかは謎である。 今飼っている貝たちの中でヒジキを目に見えてよく食べるのは、マツたちタマキビだけだ。そしてマツはその中でもダントツでこの「姫ひじき」がお気に入りである。スガイやイシダタミたちは、ヒジキにはほとんど手を付けない。たまたま私が持っていたのは「姫ひじき」なのだが、その名の通り細く短いものばかりだ。しかしどうもマツは本当は太めのひじきのほうが好きなようなので、できるだけ太めの部分を選んで入れてやっている。今度機会があったら、値段は張るだろうが、もう少し太めのひじき(いわゆる「ごんぶとひじき」)を食べさせてやろうかと思う。先日能登で手に入れてきた生の海藻類も食べてはくれるものの、どういうわけかそれでもやっぱりマツはこの韓国産の「姫ひじき」が一番好きらしいから参ってしまう。 数日前、ここのところ能登の生の海藻ばかりを食べさせていたので1ヶ月ぶりに「姫ひじき」を入れてやったところ、マツの喜びようと言ったらなかった。いつもは2~3本も入れれば十分なのだが、何本入れてやってもすぐに食べ尽くしてしまうのだ。あまりにすぐに入れたヒジキが「消える」ので、マツがその大きな貝殻に

エアコンの移動作業と、その間の水槽の温度管理

私がプライベートで文章が書けなくなるときは、心の余裕を無くし始めているときだ。そしてそれが結果的というか「共時性」的というか、水槽の安定を欠くことにもつながりかねない。ここ数日多忙のためにブログの更新もできなくなっていた。こうした余裕の無さが、マツたちに影響しはしないかとビクビクしている。 昨日、今日とまた東京は暑くなってしまった。昨日は、水槽用のクーラーを設置してマツたちのボトルを入れることになるアクリル容器が置かれた隣室に窓枠エアコンを移動すべく、人に手伝ってもらって大変だった。既に手伝ってもらうのは2回目なのだが、それでもまだ終わらず、明日、もう一度来てもらう約束をしている。 作業中、アクリル容器の中に入ったたくさんの藻のついた岩は重すぎるので全てたらいに移し、風呂場へ持って行った。残ったアクリル容器は水量も少ないので海水を入れたまま、同じく風呂場へ持って行った。 いつもなら、このアクリル容器の中の水をポンプで回し、そこに扇風機を当てることで気化熱現象にて水温を維持しているが、それができない状態となったため、作業中、マツたちのボトルについては私の寝室の窓枠エアコンの真ん前に置いて、ボトルごと冷やすという強硬手段を取らざるを得なかった。 その後、作業が一段落してアクリル容器を隣室に戻し、数時間扇風機を回してやっと水温が下がったところで、ようやくマツたちのボトルをその中に収め、いつもの状態を作り出すことができた。 取りあえず今のところマツたちは元気ではあるし、水温自体は一日中ほぼ20度で安定させられたことにはなる。しかし、彼らは水上にいる時間も長いから、気温の変化は大きかったのではないかと案じている。 直接ボトルにエアコンを当てるような状態だったので、そのときはボトル内の空気自体も20度近くまで下がっていただろう。だが、いつもの隣室に移した後は、気化熱現象で水温は20度に保てていても、周囲の空気は25~28度くらいだったはずである。 この温度差が彼らの体調を崩すことにつながらなければいいのだがと、少々不安である。明日ももう一度アクリル水槽をどけて作業をしなければならない。マツたちがそれに耐えてくれるようにと、祈る気持ちである。 ↓私が使っている窓枠エアコンはコレ。

平和。

ここのところ、水槽の状態は比較的安定している。体調を崩している貝もいないし、毎晩エサをやりながら彼らとのコミュニケーションを楽しむ余裕もできた。こういう状態がいつまでも続けばいいのだが、一度安定が崩れると次から次へと具合の悪くなる貝が出てくるからやりきれない。毎朝、「今日も一日平和に暮らせますように」と祈るような気持ちでボトルのフタを開けて、彼らに「おはよう」とあいさつする。 先日ネットショップのゴタゴタが原因でシロちゃんを失ったことは、今でもまだショックである。シロちゃんは病気などで弱っていたわけではない。完全に私の監督責任だと思っている。もう少し早くに落下に気づいてやれれば、十分に助かった命だったのに。最後のアラレタマキビとなってしまった「抹茶ちゃん」が1匹だけ残っていて元気に暮らしてくれているが、抹茶ちゃんを見るたびにシロちゃんのことを思い出す。抹茶ちゃんも、一人ぼっちになって寂しいのではないかなと想像している。 今日の各ボトル内の状況を記録しておくと、#1にスガイ3匹、#2にタマキビ5匹、アラレタマキビ1匹、居候のイシダタミ2匹、#3にイシダタミ2匹である。

水温計を2本追加。

先日、水温計を新たに2本追加した。もちろん(?)ダイソーのものである。水槽システムが複雑になったのと、暑くなってきてあちこちの水温が気になるようになったため、今までの本数では足りなくなったのである。また、最初に購入した太めの水温計が読みづらかったので、細めのもので統一したかったというのもあった。 その前にダイソーに行ったときは、細めの水温計は売り切れてしまって太めのものばかりが残っていた。やはりみんなよく分かっている。太めのほうが0~43度の範囲でしか計れないのに対して、細めのほうは0~50度まで対応している。おまけに小さな水槽用に作られたものとは言え、目盛りがとても読みやすいからある程度大きめの水槽でも十分使い物になるのだ。 今回は太めのは前回同様、大量に残っていたのに対し、細めのは3本だけギリギリで残っていたので、しっかりゲット。3本のうち1本は明らかに温度表示が高すぎたので、これは狂いがあると判断して2本を選んだ。 帰ってきて早速使ってみると、使いやすい、使いやすい。マツたちをときどきたらいの中に入れて扇風機の気化熱で冷やすことがあるが、そのたらいにも付けやすいし、岩を入れている大きなアクリル容器の中にも付けやすい。もちろん目盛りが見やすいのは言うまでもない。 ただしそのうち水槽用クーラーを導入して機械任せの温度管理となってくると、このシンプルな水温計では物足りなくなるかもしれない。不在時の水温も管理しておかなければ、ある日突然とんでもない数値になっていることだってあり得るからだ。その日の最高・最低を管理できるデジタル水温計を見つけたので、多少値は張るがアクリル容器用に1本だけは手に入れようと思っている。 なお、ダイソーでは同じような用途のもので複数の種類がある場合に番号で区別をつけているのだが、私が言うところの太めのものは2番、細めのものは3番である。興味のある方は、ダイソーのアクアリウムコーナーに行ったら、パッケージに「③」と記された水温計を探すとよい。この製品は本当にオススメである。もちろん厳密な温度管理を必要とする生体を飼育している場合は避けたほうがいいが、だいたいの温度が分かればよいのなら、これで十分だ。

水替え用のポンプ、再び。

先日、アクアリウム用の水替えポンプを買ってきたらうまく行かなかったと書いた。その後、再度ダイソーに行き、灯油用のポンプと全く同じ形をしている「水用ポンプ」というのがあったので迷わず購入した。まさにイメージ通りの商品だった。「灯油用」と「水用」とポンプの機能として何が違うのかさっぱり分からないが、目で見てはっきり分かるのはポンプ部分の色が赤ではなくて白の透明だということだ。 このポンプがけっこう使えるので助かっている。きちんとした水替えをするのには、もちろん岩組みも全部外して今まで通りのやり方でやったほうがいいだろう。しかし、私の気力・体力や時間に限りがあるときには、貝たちの命もかかっていることだし、取りあえずこのポンプで一部の換水を行っておくとだいぶ違う。「忙しいのに水替えの時間がない!」という状態のとき、私の精神衛生上、助かる部分も大きい。 貝の場合はガラスや岩にくっついているから、魚のようにポンプに吸い込まれてしまう心配がない。そういう点では、特にアクアリウム用のポンプである必要はないのだ。何よりも、冬場に石油ファンヒーターを使っている私は、灯油ポンプには慣れ親しんでいるから扱いがしやすい。また、「水用」だとポンプ全体が白の透明だから、異物が中に入り込んでいないかの確認も楽である。 今朝はマツたちタマキビの入った#2のボトルの換水を行った。水替え用のタッパーがあるので、そこにポンプの先っちょを入れておいて、ボトル内の岩の間にもう1本の先っちょを差し込む。あとはポンプをシュパシュパやれば、どんどんボトル内の海水がタッパーに出てくる。3分の1程度の水が出てきたところで、底に落ちていたエサでまだ新鮮なものを拾い上げ、ボトルに戻す。そして水は捨て、新しい天然海水と人工海水を元の水位まで入れてやれば完成。数分しかかからなかったと思う。今まではきちんと水替えをすると、1つのボトルにつき15分から20分は確実に必要だったから、革命的である。 タマキビたちはあまり水槽内の掃除をしないので、底砂がものすごく汚く臭うようになりがちだ。これから夏になるにつれ、この傾向はもっとひどくなるかもしれない。その場合は、このポンプを使った応急処置的な水替えだけでは間に合わなくなってくるだろう。マツたちの様子を見ながら、底砂を軽くすすぐところまでやる本来の丁寧な水替えの頻度も検討

この巻貝は「食べる用」か「飼う用」か?――「ベジタリアン」な気持ち(?)

私は北米にいた時期があるので、「ベジタリアン」を名乗る人たちとかなり多く接触してきた。しかし私がその当時、ベジタリアンの方々のことを理解できていたかというと、決してそうではないと思う。いや、マツたちを飼い始めるまではまったく理解できなかったと言ってもいい。むしろ偏見すら抱いていたのだ。だが、今は何となくではあるが、その気持ちが想像できるようになってしまったと感じるようになった。早い話が「貝類」を口にしづらくなってきたのである。 私はかつて、マツの仲間たちを山ほど食べていた。奥能登に移住してから、一時期仕事がなくて食べるものにも本当に困った時期があって、そのときの唯一の贅沢が「シタダミ」をたくさん取ってきて、家で茹でて食べることだったからだ。「シタダミ」は貝の種類によってそれぞれ味は少しずつ違うものの、概してサザエのミニチュアみたいなものなので、味はかなりよい。 小さいため、針のようなものでつついて身をほじくり出さなければならない手間がかかるから、基本的には商品としてはほとんど流通していない。最近はネット販売もたまに見かけるが、まだまだマイナーである。したがって、量をわきまえて採取する限りは密漁にはならない。とは言え、地元に知り合いがいないとうるさく言われる可能性があるので、その点には注意が必要である。念のため。 マツを飼い始めてからも、当時岐阜に住んでいた私は奥能登に用事があって出かける度に必ずシタダミを取ってきて、「これは食べる用」などと言って食べていた。水槽の中のマツたちを見ながら、目の前で「食べる用」の茹でたてのシタダミをほじくっていたのだ。「食べる用」のはずだったシタダミたちの中から元気のいいのを見つけると、マツたちの水槽に放り込んで「飼う用」に変更したりしていた。今、これを書いていても、よくそんなことができたものだとゾッとしてしまう。 当時既に自分でも何か不全感のようなものを持ちつつ、「食べる用」「飼う用」なんてことをやっていたのだが、ある日を境にまったく食べられなくなってしまった。「食べる用」のつもりで取ってきたシタダミたちが、鍋の中で元気に動き回る姿を見ているうち、「彼らとマツたちといったい何が違うのだろう?」と考えてしまい、食べるに食べられなくなって、すべてを「飼う用」にしてしまったのである。その頃には、他のシタダミたちよりも一層個性

扇風機で水温を下げる気化熱現象には波がある。

ここのところ絶賛していた気化熱現象だが、今日のように湿度が高めのときにはあまり効果がないようだ。水槽周りの気温が26度に対し、アクリル容器内の水温は22~23度。その中に入れてあるマツたちのボトル内の水温は22度。 今日も寝坊したが、明け方にちょっと目が覚めたときに扇風機をスタートしておいたから大丈夫だろうと思っていたら、風が弱過ぎたのかそれでも25~26度まで水温が上昇していた。強風に切り替えて数時間、何とか使える水温まで到達したという感じである。 窓枠エアコンももちろんつけているが、全然効果が感じられない。室内の温度が思うように下がらない。20度設定の冷房にしているが、実際の室温は26~28度の間である。水槽のある部屋は隣だから、なおさら条件が悪い。 私自身はエアコンに弱い体質ということもあり、20度設定の冷房のそばに居続けるのはかなりきつい。いっそのこと水槽のある部屋に窓枠エアコンを移動しようかと考え始めた。ただしそこは物置き代わりの部屋でもあるので、スペースがうまく確保できるかどうかが分からないのだが。 昨日のセールには間に合わなかったが、やはり水槽クーラーはペルチェ式を導入してみようかと思っている。水槽の部屋にエアコンを持っていければ、ペルチェ式で十分だとも思う。もしそれでうまくいかなければ、そのときは本格的なコンプレッサー式(チラー式)をネットオークションなどで手に入れれば済むことだ。

水槽用クーラーがまだ買えない・・・

5月5日は某ショッピングサイトのセール日であり、私のポイントの期限も非常に近かったので、いい加減水槽用クーラーの選定に決着をつけるつもりでいた。しかし、考えれば考えるほど分からなくなってしまった。私の環境が特殊なために不確定要素があまりに多すぎるのと、私の財政力に問題があり過ぎることが原因と思われる。結局買えないまま日付の変わる0時が近づき、大量のポイントを無駄にしないために最後の手段で知人の買い物を代理でさせてもらうという、大変苦しい状況となった。 次回のセール日は15日だが、いくらなんでもそれまでには決めなければならないだろう。天気予報では今月の後半は例年よりかなり暑くなるとのことで、すでにタイムリミットは来ていると言っていい状態だ。15日までの間、部屋のエアコンと気化熱現象だけで何とかやり過ごせるようにと祈るような気持ちでいる。 財政力に不安を投げかけているのは、何といっても6月満了の車検である。これだけはクリアしなければならない。昨年暮れに岐阜から東京に引っ越してきて以来、3月末の能登行きのために冬タイヤを履かせたままにしていた。そして、今もお金がないのと都内ではあまり運転しないのとで、冬タイヤを履いたままである。車検と一緒にタイヤ交換も頼むと安く済んだり無料だったりするらしいので、そのあたりのちょっとした「オトク」も利用しながら何とか乗り切らなければいけない。 取りあえずは15日のネットショッピングサイトのセールまでの間に、他にも自分のために買わなければいけないものがいろいろあったりするので、それをリサイクルショップなどでできるだけ安く調達してしまうこと、そして、車検の見積もりをとって予算を確保してしまうことが大切だと思っている。金銭的な見通しさえ立てば、きっと水槽用クーラーの購入にももう少し心の余裕が生まれるだろう。迷って迷ってどうしようもないときは、たいてい自分が抱えきれないものを抱えすぎていることに気づいていないものだ。余裕があれば、さっと決められるはずのことであっても。 不器用極まりない私には、一度にいろいろなことを同時進行でやっていくのは至難の業である。そういうときはRPGゲームよろしく「ちょっと回り道のイベント」が用意されていると考えて、メインのテーマから少し距離を置いてまったく別の用事から先に片づけてしまうほうが不思議とうまく

水温管理が寝坊をすると大変なことに・・・

今日の東京は昨日に比べるとちょっと暑い。夜中は20度に水温を保つため、マツたちのボトルを断熱シートを入れた箱の中にしまっているが、今日は寝坊したので出すのが遅くなった。 遅くなっても断熱シートがあるから、彼らの水温は20度のままでそれ自体は問題がない。しかし、これからボトルを移動する先の岩の入ったアクリル容器の水温がすごいことになっていた。光合成をうながす目的もあって東窓の明るいところに置いてあるのだが、午前の時点で見事に30度に達していた。 慌てて扇風機で気化熱現象を起こし始めたが、30度まで上がってしまっているとなかなか下がらない。もちろんエアコンも最強状態にして併用。2-3時間かけて、今ようやく22度まで下がって、ほっとしている。 途中で待ちきれずにマツたちのボトルを入れてしまったが、やはりアクリル容器内の水温に影響されて、ボトル内の水温も26度くらいまで上がってしまった。マツたちに悪いことをした。ボトルのフタを開けて、できるだけマツたちが涼しく過ごせるようにしてやった。 午後2時少し前の現時点で、水槽周りの室温が28度に対し、アクリル容器内の水温は22度、マツたちのボトル内の水温は20度を少しオーバーという程度に落ち着いた。室温より6度下がった状態に水温をキープできているのだから、気化熱現象もなかなか大したものである。 今度から朝起きたら、まずマツたちを箱から出す前に扇風機を全開にしてアクリル容器の水温を下げることから始めなければ駄目だと痛感した。朝寝坊なので朝の光を無駄にしないようにアクリル容器の置いてある部屋のカーテンは開けてあるのだが、水温の上昇を考えるとカーテンは閉めて寝たほうがいいのかもしれない。

気化熱現象を利用して水温を下げる。

先日、ネットで水槽用クーラーとして、豪華なゼンスイのZC-100αを注文したと書いた。しかしその後迷いが生じ、ショップに謝って1回キャンセルさせてもらった。理由はまた後日記事にしたいと思うが、要するに本格的なチラー式クーラー(冷蔵庫などと同じ方式)を買うか、もう少し安価だが効き目の弱いペルチェ式クーラー(外気温に対して○度下げる、という方式)を買うかで迷っている。 とは言え、ここのところかなり水温が上昇しているため、何の対策もしないわけにはいかない。そこで、水を張ったたらいにマツたちのボトルを3つ入れて、扇風機を水面に当てる、という気化熱現象を利用した原始的な方法を取りあえず採用している。あまり期待していなかったが、これが意外と使える。おかげでここのところ水温はマツたちの好む20度ジャストでほぼ一定しており、マツもかなりゴキゲンである。 今日はさらにもう一歩進化(?)させ、たらいではなく、岩を入れて水を回しているアクリル容器の中に直接ボトルを入れ、そのアクリル容器内に扇風機の風を当てる方法を取ってみた。実は、本当はこれはあまりやりたくない。というのは、海水に直接風を当てれば蒸発によって塩分濃度が上がりすぎてしまうおそれがあるからだ。しかし、実際にクーラーを買えば、そのクーラーで冷やすのはこのアクリル容器となるから、その予行演習としてもやってみる必要があった。それにより、どの程度のレベルのクーラーを買えばいいかも予想がつくと考えた。塩分濃度が上がったとしても所詮岩が入っているだけだからマツたちには直接の影響がないし、塩分濃度計を持っているから毎日差し水をして調整すればよいだけだ。 先ほどまで出かけていて帰ってきた結果、アクリル容器周囲の室温は24度であるのに対し、アクリル容器内の海水およびその中のマツたちのボトル内の海水の温度は20度ジャストで保てていた。扇風機は「弱」で回し、隣の部屋から窓枠エアコンで24度設定の冷風を間接的に流した結果がこんな感じである。昨日もアクリル容器内の水温があまりにも高いので、試しにと岩だけの状態で風を当ててみたのだが、27度ほどあった水温はみるみる間に下がっていき、21~23度くらいに収まってくれた。今の時期ならこの方法で問題なく行ける。 ということは、冷却能力の弱いペルチェ式クーラーであっても、真夏に何とかやれるのではな

飼育用容器とその管理法

マツたちが暮らしている飼育用容器(水槽とはとても呼べない)とその管理法について、あまり詳しく書いたことがないと思うので、今日記す。 マツたちを飼い始めたのは昨年の10月20日だった。当初は食べるつもりだったから片手鍋の中に入れたままにしていた。飼うことになって10月末頃に800mlのタッパーをいくつか用意し、海水水槽に欠かせないアイテム「サンゴ砂」(下記リンク参照)を敷き詰めて、その上に簡単な岩組みをしてしばらく続けた。エアレーションの代わりに「さんそを出す石」(下記リンク参照)という製品を購入し、各容器に1つずつ入れた。しかし、タッパーだとすぐにフタが外れたり、高さが取れないから貝たちの移動にも差し支えたり、管理もかなり面倒だったりといった問題があり、11月の初めに今使っているダイソーの1.5Lのキャンディー入れのようなガラス製のボトルを1つ購入し、一部の貝だけをそこに入れた。フタは赤いプラスチック製である。 しばらく様子を見て調子がいいようだったので11月中旬に同じボトルをさらに2つ購入し、タッパーに入っていた貝も含め、ほぼ全部の貝を3つのボトルに分けて入れるようになった。できればダイソーで売っていた梅酒のボトル(3Lか4Lのもの)を使って、全ての貝を1つにまとめたかったのだが、梅酒のボトルはたいていポツポツ模様などがついていて、そのせいでガラスに張り付いている様子が全く観察できないことに気づき、断念。当時はオオコシダカガンガラやコシダカガンガラ、クボガイなどもいて大所帯だったので、1つのボトルに10数匹ずつ入れたと思う。毎回の「点呼」のために容器に小さなシールを貼り、中に入っている貝の数を書くようにし始めたのもこの頃だった。 当初、3つのボトルにはそれぞれ別々の種類の貝を混ぜて入れていた。しかし、どうもマツたちタマキビグループとイシダタミグループの間に険悪な雰囲気が漂うようになってきた。狭い水槽の中でお互いに関わり合いを持たないように、エリアを分けて無理に生活しているような節が見られた。貝にもいろいろ人間関係ならぬ「貝間関係(?)」があるようだと気づき、種類ごとにボトルを分けることを考え始めた。12月の初め頃には、オオコシダカガンガラ、コシダカガンガラ、クボガイなどは私がまだエサを適切に与えられなかったせいでみんな死んでしまった。そして

マツたちに必要な用具を揃えるのに、既に1ヶ月以上も格闘中。買い物さえなければなあ・・・

前にも少し書いたことがあるが、私の不器用さが最もよく現れてしまう行動の一つが買い物である。さまざまなスペックを比較・検討し、お財布とも相談して自分の状況に適したものを買う、というのが非常に苦手なのだ。 余談だが、私は5年ほど前までアメリカにいた。アメリカでは返品・交換というのは当たり前のように受け付けてくれ、ペナルティもないので、私のような買い物の下手な人間にとってはとてもありがたかった。日本でも最近は返品・交換はわりとやってくれるけれど、アメリカのように「使ってみて気に入らなかったら返品」というのは、さすがにないだろう。 アメリカではおそらくチェーン系はほとんど、使った後でも返品・交換が普通にできてしまう。たくましい貧乏学生などは、卒論のプリントアウトのためにプリンターを買って、印刷が終わったら返品、なんてことまでやると聞いたこともある。さすがに私にはそこまでの図々しさはなかったが、店のほうは店のほうで「印刷するのにインクをたくさん買ってくれるからそれで元が取れる」と考えているそうだから、まったく双方、抜け目がないものだと感心するやら呆れるやらだった。 話を戻す。アクアリウムをやるにはたくさんの用具が必要だ。要するに買い物の回数が増える。これが私のものすごい負担になっている。私は品物を見ても、それを使う自分の姿を上手に想像はできない。これが、品物の姿・形をきちんと把握できない視覚認知の悪さと関係しているようだと気づいたのは、わりと最近のことである。品物の形が見えてはいても、実際には把握・理解できていないのだから、家においてある水槽にどう設置しようかなんて想像しようがないのだ。 私がお金持ちなら何の問題ないのだろうが、実際にはかなり貧乏である。したがって、気に入らなかったら返品、の許されない日本では、1回の買い物で間違いなく適した品物を買わないととんでもなく散財することになるので、本当に困り果てている。今必要なのは、マツたちの新しい水槽、水槽用クーラー、エアレーション器具などだが、いずれもそんなに安いものではない。それに場所も取るから買い物に失敗したら保管場所にだって困るし、オークションに出品するにしても梱包したり何だりといったことが、これまた視覚認知の悪さの影響で大変苦手なので、もっと困る。毎度お金を払って「苦痛」を買ったみたいになってしまうのであ

一度は諦めかけたスガイが、生きていてくれた!

1つ前の投稿にあったスガイ( 《「死因が分からない」という、辛さともどかしさ。》 )だが、生きていることが確認できた。ただ、どういうわけか元気がないので、いろいろな海藻を食べやすい場所に入れてやって休ませて様子を見ている。背中をなでても反応がないのはほぼ死んでいると判断してもよい状態のはずなのだが、さっきはタイミングが悪く「爆睡」していただけかもしれない。今回は背中をなでて呼びかけると、ほんの少しだけフタを開いて顔を出した。まずは生きていてくれてよかった。このように、巻貝の生死はなかなか判別がつかないことが多いのである。 どうもここ数日、スガイの水槽がまた不安定である。大きなトラブルこそ起きてはいないが、残された3匹のスガイの「表情」がサエないからすぐ分かる。動きも鈍い。話しかけても反応があまりない。巻貝にも「顔つき」というものがある。それが読めるようにならないと、なかなか彼らの飼育は難しいかもしれない。理系の方々や現実主義者の方々からは「馬鹿げている」と一刀両断に結論づけられてしまいそうだが、巻貝たちにも「心」があり、それが反映される「表情」や「顔つき」といったものがあるのは間違いないと、私は半年間の飼育・観察の中で感じるようになっている。  ←チラー式 vs ペルチェ式→