ペルチェ式かチラー式か? 水槽用クーラーの選定について。

ここ2週間ほど、水槽用クーラーの選定がなかなか進まず困っている。もたもたしているうちに急に暑くなったので、余計焦ってしまっている。

水量が少ないとは言え、私のシステム構築プランだとペルチェ式では不十分かもしれない。今日はエアコンをつけっぱなしにして仕事に行ってみたが、帰ってきてもあまり部屋は冷えておらず、水温も下がったとは言えなかった。以前よりも広いアパートに住んでいるせいなのか、日当たりがよすぎるせいなのか、窓枠エアコンの効きがあまりよくないのである。6畳間もろくに冷やせないのなら、その冷気を隣の部屋に流して、そちらに水槽を設置するなんてことはもちろん無理。では、マツたちのためだけにもう一つ窓枠エアコンを買って、隣の部屋に設置するか?・・・と考えて、ふと気づいた。もう一つエアコンを買ってペルチェ式を使うくらいなら、最初から高価なチラー式(コンプレッサー式)のものを買ったほうがいいのではないか?と。

現在、購入検討中のペルチェ式クーラーは、以下の2つである。

1.ゼンスイ・TEGARU(テガル)


2.テトラ・クールタワーCR-1 NEW/CR-2 NEW/CR-3 NEW


TEGARUのほうが製品としては新しい。ここ半年くらいで出回り始めたもので、まだ十分なユーザーの情報がない。ただ、アマゾンなどのレビューはかなりいいようだ。小型で軽いこと、インテリア性のある見た目であることに加え、冬にはヒーターとしても使えるというマルチな性能を持つ。そして、肝心の冷却能力もけっこう強力な様子。クールタワーの約2倍の値段だが、十分に冷やせるのなら1年を通じて使えるこの製品には魅力を感じる。だが、メーカーに電話して情報を集めてみると、ペルチェ式は寿命がそもそもあまり長くないそうだ。せいぜい2シーズンくらい使うつもりで考えておいたほうがいいとのことで、そうだとすると、そのために高価な機器を買うのはちょっと不安である。

クールタワーはこの手の製品では知名度が高い。ただ、水槽の大きさの目安はCR-1、CR-2、CR-3にそれぞれ一応はあるものの、実際にはその通りの水量で使うと十分な冷却能力が得られなかったというレビューも少なくない。これについてもメーカーに問い合わせたところ、一言で言えば「大は小を兼ねると考えてもらってかまわない」とのことで、予算の許す限り大きめのものを買ったほうがいいようだ。特に私の場合は、水量はものすごく少ないものの、システムとしては非常に個性的なものになるため、メーカーが製品を作る上では完全に「想定外」の代物。水量だけ見ればCR-1で十分でも、CR-3くらいを買っておいても損はないような状態だそうだ。とは言え、大きなものになればなるほど電力を食うことも確かだから、ここは非常に悩ましい。

そしてここで、「ひょっとしてチラー式のほうがいいのでは?」という疑問にまた立ち戻ってしまう。ただ、チラー式は最低でも数万円はする。最初からあまりにも大枚をはたくのは勇気がいるし、それでうまく動けばまだいいが、うまく行かなかった場合の落ち込みも激しいと思われるから、取りあえずはクールタワーを買っておくのが無難なのかもしれない。それで不満が出てくれば、また買い換えるしかない。アクアリウムはお金にある程度余裕がないとできないものだと痛感した。

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