私の人工海水の作り方

私の人工海水の作り方は、慣れた方からしてみたらまったく「なっていない」やり方だと思うが、記録として残しておく。

私が使っているのは、ジェックスから出ている「シーウォーター25」という製品である。(下記リンク参照) 人工海水はどれもそうだと思うが、粉末を水に溶かせばよい。



これはアマゾンの購入記録によると10月25日に買っているから、マツが私の家にやってきたわずか5日後のことである。マツを飼いたいと思ったときに、一番に私の頭を悩ませたのが海水の調達だった。当時は「海なし県」の岐阜県にいたから、その点が最も心配だったのだ。実際には本当に難しいのはそんな問題ではなくて、エサの調達だったり、水槽の中に生態系を作ったりすることであると、後で次第に分かってくるのだが、まったく無知であるとはお気楽なものである。このとき買ったシーウォーターはまだ半分もなくなっていない。天然海水との併用だからというのもあるし、人工海水だけでやったとしてもボトルでの飼育なら25Lも海水が作れればそう簡単にはなくならないだろう。

この製品で気に入っている点は、カルキ抜きが同時にできるというところ。そのくせ値段も手頃だし、大きな水槽ではない人にも使いやすい量で売られているのも嬉しい。私は最初にこの製品を買ったから、類似の製品はみんなそうなのだと思っていたが、他の製品はカルキ抜きと併用するものが多いようだ。カルキ抜きと併用したら二度手間になって、かなり大変なのではないだろうか? 私の場合はカルキ抜きの成分が入っているということを利用して、水替えなどに使う道具を水道水で洗った後に、念のために軽くこの人工海水ですすぐという使い方もしている。

シーウォーターは、1Lの水道水に対して約36g混ぜるのが標準的な使い方である。私はまず2Lのペットボトルの容器の重さを量った後、それプラス1000g(=1L)になるように水道水を入れる。ペットボトルは53gなので1053gになるまで入れるのだ。重量はデジタル式のキッチンスケールでチェックする。そして、1053gに36gを足して1089gとなるように調整。最後にペットボトルのフタをしめて、よくシェイクすれば出来上がりだ。

せっかく2リットルのボトルを使っているのに、なぜ1Lしか作らないのかと不思議に思うかもしれない。実はこれには改善が必要なのだが、今使っているキッチンスケールが2000gまでしか量れないものだからなのである。2L作るなら、容器が53g、水が2000g、シーウォーターが約72gだから総重量は2125gになるはずなので、重量オーバーしてしまうというわけ。それに、2Lのボトルが場合によってはあふれてしまうことも考えられる。そのため現状では毎回1Lずつしか作れないのである。この点はかなり面倒に感じている。

また、ペットボトルで作っておくと使うときにはとても便利なのだが、その一方で、口が狭いのでそこに粉末を少しずつ入れていくのも骨が折れる。光学式塩分比重計を持っていなかったときには、少しでも入れすぎてしまったら濃度が分からなくなってしまうから、不器用な私はいつも戦々恐々としていた。今は失敗しても比重計で測りながら調整できると思うと、少し気が楽である。それに、地域ごとの水道水の質によって標準的な粉末の量では濃すぎたり薄すぎたりすることもあるから、やはり比重計は必須と言えよう。実際、今のアパートの水道水で作った人工海水は、比重で言うとたしか1.025くらいになっていて標準を少しオーバーしていることが比重計を買ってから分かった。水槽からはどんどん水が蒸発して、塩分濃度が濃くなっていくわけだから、マツたちの水槽の塩分濃度がこの半年で3.5%程度にまで上昇していたのは不思議でも何でもない。

今後の課題としては、もう少しまとめて人工海水を作れるようにすること。そのためには水の量を測りやすいように何らかの道具を調達し、不器用な私でも粉末をこぼさずに混ぜ込めるような工夫をする必要がある。

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