ペルチェ式のゼンスイ TEGARU(テガル)~それでもやっぱり使ってみたい~

チラー式にする「しか」ない今のアパートの状況を思い知らされ、かなり落ち込んだ。私は不器用過ぎるため、大きなものを扱うのがとても憂鬱なのだ。必ず何か落としたりぶつけたり、あるいは配線や配管などで混乱してしまったりするからだ。

ゼンスイのZC-100αは、アクアリウムをやっている人たちの間では1位、2位を争うほどの人気商品であり、その機能のよさに疑いの余地はない。夏場に安心して宿泊を伴う旅行もできるだろう。だが、小さな容器でマツたちのような「シタダミ」を10数匹飼っているような状況の私にとっては、はっきり言って「大げさ」な装置であることはたしかなのだ。本格的なステレオのスピーカーぐらいの大きさがある。重さもたしか10キロぐらいだ。



それに比べて、同じゼンスイから昨年発売されたTEGARU(テガル)というその名もズバリなペルチェ式のクーラーは、小型で軽量という意味でやはり非常に魅力的であり、「もしかして使ってみたら、ひょっとしたらひょっとしてうちの環境でも使えちゃうかも???」などと、淡い期待を寄せてしまう。



TEGARU(テガル)が魅力的だと私が感じた点をいくつか挙げてみよう。

1.デザインセンスがよい。白を貴重としたスタイリッシュなデザインである。実用的、かつ見栄えがよい。しかも、電動鉛筆削りぐらいの大きさで、プラスチックでほとんど作られているのでものすごく軽い。ボトルアクアリウムには、バランス的にうってつけなのである。

2.ペルチェ式の原理を使って、事実上のヒーター機能も付いている。水量の少ないボトルで飼育する上で大変なのが、季節の変わり目の朝晩の温度変化だ。3月、4月あたりは随分気を使ったが、この時期にもしTEGARUの存在を知っていたなら守れた生命があったかもしれないとすら思う。昼間は日に当てると25度、夜間は15度まで下がるという環境だったからだ。貝類の場合、寒さには強いとは言え、日中との温度差を少なくしないとやはり弱る。

3.必要なホースなどが最初から付いてくるので、初心者にもすぐに使える。ポンプやフィルターなどは別購入が必要だが、それらはクーラーを使う上では必須のものだから特段追加の出費とは感じないだろう。

4.外付けのポンプやフィルターが大流量である必要がない。逆に言えば、大流量のものが付けられない小型の水槽ならTEGARU一択とも言える。私の場合は、それなりに大型のアクリル容器があり、そこに毎分8Lのポンプを付けているのでTEGARUでもZC-100αでも大丈夫なのだが、今後飼育システムをコンパクト化させることを考えているため、そうなるとTEGARUを買っておけばよかった、となるかもしれない。

特に4あたりは、今でも懸念事項である。おそらくZC-100αを買ってしまったら、TEGARUを試そうとは思わないと思う。能力が劣ることも分かっているし、うまく行くかどうかも分からないから。だが、最初にTEGARUを試して、駄目だったらZC-100αを買うという手ならアリだと思う。そのくらい、TEGARUには興味があり、まだ本格的な暑さではない今のうちに、試してみたいという気持ちもなくはない。

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