アラレちゃん、セーフ。
「アラレちゃん」とは、シロちゃん亡き後、最後の1匹となってしまったアラレタマキビの抹茶ちゃんのことである。最後の1匹であるから、ここのところすっかり「アラレちゃん」と呼ぶのが定着してしまった。1匹だけ極端に小さな体だから、「アラレ」のほうがしっくりくるのだ。
シロちゃん亡き後、アラレちゃんもシロちゃんよろしく、マツその他の体の大きな貝たちに上手に甘えて背中に乗せてもらっていたが、ここ1~2週間、特に暑さが増してきてからは、単独行動が目立つようになった。
ボトルのガラスのフタ近くのところに「接着剤」をつけて、フタを閉めて、一人でポツンとしている姿がよく見られた。一日中そのままのこともあるので、心配になって、夜になると無理やりガラスから剥がして、水につけた後、餌場に置いてやると目を覚まして食べ始める。
何よりもアラレちゃんを見ていて心配なのは、接着剤で本人(本貝?)はしっかりガラスに貼り付いているつもりでも、一日たつと粘着力が弱くなるのか、夜は半分剥がれて、落ちそうになっていることだった。
昨晩もその姿を見て、後で水に浸して食事をさせてやらなければと思っていたのだが、うっかり忘れて寝てしまった。今朝、「点呼」を取ってみると、案の定アラレちゃんがいないので、大騒ぎとなった。
こういう事態を「大捜索願」と勝手に呼んでいるのだが、中に入っている他の貝たちをいったん全部外に出し、ポンプで水替えをするようになってからめったに動かさなくなった岩も全部どけ、どこかに落ちていないかと徹底捜索が必要になる。
出かける直前だったが、とても嫌な予感がしたので、嫌がるマツたちを無理やり外に出し、岩も全部どけてみたところ・・・アラレちゃんが見事に背中から墜落し、フタを閉めてジッとしているではないか。
何とかしようともがいて力尽きたのか、あるいは、フタを閉めて寝ている最中に「接着剤」が剥がれて落ちたばかりなのかは分からなかったが、慌てて取り出して呼びかけると、何とか少しは顔を出したので、一番安定のよい場所の一つである餌場のところに置いてやり、ワカメやヒジキもすぐに見つけられるようにセットして、不安な気持ちで外出した。
体の大きなマツたちが、うっかりアラレちゃんの上に乗ったりするようなことがあると、弱っていれば抵抗できないのでそのまままたボトルの底に落ちてしまうおそれがあり、本当ならもう少し様子を見ていたかったのだが、「大捜索願」が出てしまったせいで、既にアポイントには遅刻決定だから、泣く泣くそのまま家を出るしかなかった。
しかも外出先では予定が長引き、2つの予定の合間で一度帰宅するはずだったのが直行しなければならなくなって、結局7時間くらい家を空けなければならなかった。その間、アラレちゃんの無事をひたすら祈っていた。
帰宅するなり、背負ったカバンも下ろさずにそのまま水槽に直行。ボトルを覗くと、餌場のところにアラレちゃんがいない! やはりマツたちに落っことされてしまったのかと、慌ててボトルのフタを開けてみると・・・フタの裏側にしっかりとくっついているアラレちゃん。
元気でいてくれてよかった、助かってくれてよかったと安堵しつつも、一応、お説教。馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれないが、私は生きとし生けるもの、心を込めて話しかければ言葉ではなく気持ちは通じると信じているし、実際マツたちとはそうやって交流してきた。
「シロちゃんだってあんなに元気だったのに、うっかり転げ落ちたから死んじゃったんだよ。貼り付いて寝てるのはいいけど、気をつけないといかんよ!」と何度も目を見て話しかけると、こちらに向かって見上げるようにしてツノを出して振ったから、分かってくれたと信じたい。
アラレタマキビは小さいだけに、今までの例を見ても落下事故で亡くなるケースが多い。本当は底の浅い水槽を作ってやるべきなのだろうけれど、なかなか難しい。自然界なら海の波で起き上がれるのだが、ボトルの中だとそうはいかない。せめてゴボゴボのエアレーションだけでも入れてやろうかと考えてはいるのだが・・・
シロちゃん亡き後、アラレちゃんもシロちゃんよろしく、マツその他の体の大きな貝たちに上手に甘えて背中に乗せてもらっていたが、ここ1~2週間、特に暑さが増してきてからは、単独行動が目立つようになった。
ボトルのガラスのフタ近くのところに「接着剤」をつけて、フタを閉めて、一人でポツンとしている姿がよく見られた。一日中そのままのこともあるので、心配になって、夜になると無理やりガラスから剥がして、水につけた後、餌場に置いてやると目を覚まして食べ始める。
何よりもアラレちゃんを見ていて心配なのは、接着剤で本人(本貝?)はしっかりガラスに貼り付いているつもりでも、一日たつと粘着力が弱くなるのか、夜は半分剥がれて、落ちそうになっていることだった。
昨晩もその姿を見て、後で水に浸して食事をさせてやらなければと思っていたのだが、うっかり忘れて寝てしまった。今朝、「点呼」を取ってみると、案の定アラレちゃんがいないので、大騒ぎとなった。
こういう事態を「大捜索願」と勝手に呼んでいるのだが、中に入っている他の貝たちをいったん全部外に出し、ポンプで水替えをするようになってからめったに動かさなくなった岩も全部どけ、どこかに落ちていないかと徹底捜索が必要になる。
出かける直前だったが、とても嫌な予感がしたので、嫌がるマツたちを無理やり外に出し、岩も全部どけてみたところ・・・アラレちゃんが見事に背中から墜落し、フタを閉めてジッとしているではないか。
何とかしようともがいて力尽きたのか、あるいは、フタを閉めて寝ている最中に「接着剤」が剥がれて落ちたばかりなのかは分からなかったが、慌てて取り出して呼びかけると、何とか少しは顔を出したので、一番安定のよい場所の一つである餌場のところに置いてやり、ワカメやヒジキもすぐに見つけられるようにセットして、不安な気持ちで外出した。
体の大きなマツたちが、うっかりアラレちゃんの上に乗ったりするようなことがあると、弱っていれば抵抗できないのでそのまままたボトルの底に落ちてしまうおそれがあり、本当ならもう少し様子を見ていたかったのだが、「大捜索願」が出てしまったせいで、既にアポイントには遅刻決定だから、泣く泣くそのまま家を出るしかなかった。
しかも外出先では予定が長引き、2つの予定の合間で一度帰宅するはずだったのが直行しなければならなくなって、結局7時間くらい家を空けなければならなかった。その間、アラレちゃんの無事をひたすら祈っていた。
帰宅するなり、背負ったカバンも下ろさずにそのまま水槽に直行。ボトルを覗くと、餌場のところにアラレちゃんがいない! やはりマツたちに落っことされてしまったのかと、慌ててボトルのフタを開けてみると・・・フタの裏側にしっかりとくっついているアラレちゃん。
元気でいてくれてよかった、助かってくれてよかったと安堵しつつも、一応、お説教。馬鹿馬鹿しいと思われるかもしれないが、私は生きとし生けるもの、心を込めて話しかければ言葉ではなく気持ちは通じると信じているし、実際マツたちとはそうやって交流してきた。
「シロちゃんだってあんなに元気だったのに、うっかり転げ落ちたから死んじゃったんだよ。貼り付いて寝てるのはいいけど、気をつけないといかんよ!」と何度も目を見て話しかけると、こちらに向かって見上げるようにしてツノを出して振ったから、分かってくれたと信じたい。
アラレタマキビは小さいだけに、今までの例を見ても落下事故で亡くなるケースが多い。本当は底の浅い水槽を作ってやるべきなのだろうけれど、なかなか難しい。自然界なら海の波で起き上がれるのだが、ボトルの中だとそうはいかない。せめてゴボゴボのエアレーションだけでも入れてやろうかと考えてはいるのだが・・・