「未知の生命との出会い」という楽しみ

マツたちを飼い始めてから、思わぬところに思わぬ生命を発見して、驚かされたことが結構ある。特に能登の海から拾ってきたたくさんの岩には、隠れた生命がたくさん含まれているようだ。人工の環境下に持ってきてもう1年以上もたつというのに、この岩たちが飼育環境を思わぬ生命で豊かにしてくれている。長い海藻のようなものが岩から生えたり、稚貝が生まれて大きな水槽の表面に付いているのを見たりした時には、感動ものであった。

先ほど、寝る前の点呼を取るためにヤンチャの入った#3のボトルを取り出すと、ボトルの表面で何か不自然な動きが目に入った。ボトルは普段、大きな水槽の中に入れてあって、そこから間接的にTEGARUを通じて水温管理されている。だから、ボトルを取り出すと水で濡れているのだが、水の動きと考えるにはどう見ても無理のある動きをしているのである。よく見るとボトルの表面のそこここに、無数の小さくて形も見えない「何か」が小刻みに動いているではないか!

虫眼鏡もなかったので、それ以上は丁寧に見ることができなかったが、これはプランクトンなのだろうか? 貝の幼生もまたプランクトン状態なので、その可能性も否定できない。このまま放置しておいて育つとはとても思えないが、水槽に隠された間接的には明らかに能登の海とつながっている「未知の生命」との出会いには毎度ワクワクさせられる。ほとんど手入れをしていないこの大きな水槽の中にも、このような生命が元気に存在しているということは、全体の環境が良好であることを示しているので一安心である。

↓2年目のTEGARU。小さくて頼りなく見えるが、「未知の生命」もこれで維持されていたのである。

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