ジェックス・サイクル&ベストバイオは、巻貝に使う際には注意が必要かも。(あくまで個人的感想)

水質調整剤として私が普段使っているのは、ジェックスから発売されているサイクルとベストバイオという2種類の液体だ。



このうち、サイクルは初期の頃から使用しており、水槽の安定化にはすっかり欠かせない存在となっている。だが、ベストバイオに関しては、少なくとも巻貝たちの飼育に関しては、慎重な使用が必要だと感じるようになった。

サイクルとベストバイオはセットで使ってこそ威力を発揮する、というのが、本来のメーカーの発売コンセプトである。メーカーに直接電話したところ、だいたい以下のような内容の説明を受けた。
  • ベストバイオは、糞やエサの残りなどの「汚れ」をアンモニア化してくれる。
  • サイクルは、アンモニアや亜硝酸などの有害物質を分解してくれる。
  • もちろん、ベストバイオを使わなくても、水の中のバクテリアが糞やエサの残りなどの「汚れ」をアンモニア化してはくれるが、時間がかかる。
  • したがって、ベストバイオとサイクルを併用することで、糞やエサの残りなどの「汚れ」をアンモニア化し、それを分解するプロセスが、スムーズに進むようになる。
だが、巻貝たち(特にヤンチャ、つまり、イシダタミガイ)は、岩についた藻やデトリタスなどを食べる。これらは、一般的にはアクアリウムをやる人たちにとっては「汚れ」「邪魔なもの」という認識で捉えられている。下手をすると、ベストバイオによって巻貝たちの大切な食糧まで分解されてしまうことはないのだろうか?

メーカーにはこの点も尋ねてみたが、「そこまでの威力はないと思う」という、いささか曖昧な回答だった。そもそも、巻貝そのものをメインに飼育するなんてことはメーカーも想定外だろうし、私が目指しているものも、美しい水槽を作るようないわゆる「アクアリウム」とは一線を画すのだから、まあ、仕方があるまい・・・

あれから1年以上になるが、いろいろ試してみて分かってきたのは、あくまで私自身の「個人的感想」に過ぎないのだが、

ベストバイオは、イシダタミガイのエサ(藻やデトリタス)までも分解してしまう!!

ということだ。

先日も、ヤンチャが痩せたので慌てて別のボトルに移動させたが、実はその数日前から頻繁にベストバイオを使っていた。ベストバイオはできるだけ使わないようにしているが、あの時は水質の悪化がひどかったので、やむを得ず使用したのである。だから、ヤンチャが他のボトルに移動するようになることも、ある程度想定範囲内ではあった。

普段、ヤンチャにボトル掃除の「アルバイト」を頼むと、ガラスはピッカピカになる。だが、先日はベストバイオが代わりにさっさとそれをやってくれてしまったのだ。結果的に、ヤンチャはそれまで供給されていたガラスについた藻やデトリタスを失い、「仕事」がなくなって、途方に暮れていたというわけである。

まあ、滅多にそんな「変人」はいないとは思うのだが、もし、巻貝をメインで飼育したいと考える方がいらっしゃるなら、ベストバイオの使用はほどほどにとどめておくほうがよいかも、と私はアドバイスする。

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