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記録、記録、また記録。~記録の大切さ~

たとえブログの更新が滞っても、マツたちのことを手元にあるエディタで取りあえず「観察日誌」として残すようになったのは、実は能登の塩田の親方の影響が大きい。

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「観察日誌」


全ての塩田の親方がそうしているかどうかは分からないが、少なくとも私が長年よく知る親方は、毎日の作業の記録を「ええっ、そこまでやる!?」というほど、事細かに残している。塩田というと、肉体作業が中心というイメージがあるかもしれないが、この親方の場合は、肉体作業と同じくらいの時間、こうした記録作業を毎日行う。

例えばどんなことを記録しているかと言うと、毎年の塩田での浜作業ができた日、釜に火を入れた日、釜に火を入れた時間、釜で炊き上がるまでのチェックポイントとなる工程にそれぞれ達した時間、何リットルのかん水(浜作業で作った濃い塩水)から何キロの塩ができたか・・・等々、親方の休憩小屋には壁掛けカレンダーが手帳代わりとなって独自の記述がされた上で、数年分並んで掲示されている。

だから、揚げ浜塩田で夏に行われる作業は、天候に大いに左右されるから、去年は何日作業ができたが、今年は何日しか作業ができなかったといったことが、記録によってすぐ分かる。また、塩田での作業の結果取れた濃い塩水(30%近くまで濃度が上がったもので、かん水と呼ばれる)が何リッターあるかとか、それを最終的に塩に仕上げるために大きな釜で3日間かけて焚き上げるのだが、何時何分に火を入れて、何時何分までかかったとか、そういったことも完璧なまでに記録してある。

ある時、親方の休憩小屋を訪問すると、親方が老眼鏡をかけながら何やら真剣に難しそうな本を読みつつメモを取っているので、一体、何をやっているのですか?と聞いたところ、昔の人の塩田作業の記録を読んで、それを現実の作業に活かそうとしていると言うのだった。うわー、学者みたいだ!!とびっくりした。

何がどう役に立つかは分からない。役に立たずにただのゴミになるかもしれない。それでも・・・写真もネットもない時代に先人が残してくれた塩田作業の記録は、確実に現代に役に立っている。そしてまた、今、親方が毎日かなりの時間をかけて残している前述のような記録も、きっとまたいつかどこかで未来の人々の役に立っていくのだろう。

考えてみると、伝統というのは表に見える技術そのものを「見て学ぶ」部分だけでなく、口や文字などで遺され、語り継がれてきた背景があったからこそ、ここまで続いてきたのだ。親方は意識的にではないかもしれないが、それを「当然のこと」として、いつ役立つかは分からないが、きちんと記録に残しているのである。

自分自身の生きてきた道筋さえ、ろくに記録をつけ続けることができずにここまで来てしまった私だが、この親方の記録にかける情熱を知ってから、私もさまざまな記録を残すことに意識的に時間を割くようになった。特にマツたちに関しては、今日という一日、今という一瞬、マツたちが一生懸命に生きているこの姿を、少しでも記録に残そうと考えるようになった。

↓ほぼ人力だけで作られている能登の揚げ浜塩。おむすびやパスタによく合います!(注:本文中の親方とは無関係です)

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