60Hzでも使える、水槽用パワーヘッドポンプ(ニッソー・PP-51)を注文。

水温調節に必須のポンプが50Hz専用で、せっかくの能登滞在計画に暗雲が立ち込めた話を書いた。

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同じカミハタのリオプラスシリーズで60Hz用を買えば、動作や配線は全く同じでよいのであまり不安はない。だが、ヘルツ数が違うことによって流量(1分間に動かせる水の量)の仕様が異なるため、ゼンスイ・テガル(TEGARU)にちょうどよいサイズがないので悩んでしまった。

テガルは小さなクーラーだから、あまり流量が多いポンプを付けることはできない。1.5L/分から8.5L/分までの間が、テガルの公式の許容量である。ゼンスイさんに相談してみると、流量が多すぎても少なすぎても、それが原因で壊れることはないけれど、流量が多すぎれば水漏れのリスクがあり、流量が少なすぎればサーモスタットが正常に稼働せず水温が不安定になるおそれがあるという。

現在使っているのはリオプラス800の50Hz用で、これは最大流量が8L/分であるからテガルにはちょうどよい。だが、60Hz用になると800の場合は11.2L/分になってしまう。60Hz用のほうが、仕事効率がよいのだ。ワンサイズ落として600を選んでも、10L/分とまだ多い。それではと、さらにワンサイズ落として400を選ぶと・・・今度は一気に少なくなり、6.8L/分となってしまう。

リオプラスシリーズには、ポンプの先っちょに付けるノズルが何種類も入っていて、その中には流量調節のダイヤル付きのものもある。だから、600を買っておいてダイヤルをしぼればいいという考え方も当然ある。しかし、私が普段使っているノズルは、配線の関係上、L字型のもの。ダイヤル付きのノズルは真っ直ぐ一本のものなので、配線の仕方がややこしくなる。

そもそも、旅先で水温調節のために回す水はいつもの大きなアクリル水槽ではなくて、バケツまたはたらいに入れた水である。回すべき水の容量からして違うのだ。あまり流量が多すぎるポンプを使えば、洗濯機のような渦巻き状態になってしまうことも、最悪、あり得る。

私が十分にお金持ちであれば、迷わず今回の旅行のために6.8L/分を選ぶだろう。少なめの水を確実に回せて、使い勝手の変わらないものはリオプラス400の60Hz用だ。だが、話はそう単純ではない。

ここがビンボー人の辛いところというか、1ヵ月弱の旅行専用の小さめポンプを間に合わせで購入するのにはかなり抵抗を感じたのだ。いずれ能登に戻ることを常に念頭に置いている私としては、今回限りの間に合わせの器具ではなくて、今後再び能登で暮らすことになった場合にも使えるものを買いたいと思った。それもできるだけ配線しやすい状態のものを。

いろいろ調べた結果、某アクアリウムショップさんからいただいた情報が最終的には決定打となって、ニッソーのPP-51というポンプを購入することになった。

テラリウム用として使う人が多いらしく、今まであまり耳にする機会がない製品だったが、50Hzでも60Hzでも使える上、流量は50Hzだと7L/分、60Hzだと8L/分なので、現在使用しているリオプラス800(50Hz用だと8L/分)とほとんど同じで、おまけに値段もリオプラスに比べるとお手頃ときている。

消費電力が8Wと多いのと、そのせいなのか「熱を持ちやすい」という不満のレビューがあるのが気になったが、流量調節レバーが本体に付属していて好きなノズルを使えること、L字型のノズルを使わなくても配線しやすい場所に吐出口があること、本体がとても小さいので、水深の浅いバケツやたらいの中でも水没させられることから、買ってみる気になった。

出発まで日数のない中で、夜に注文して翌日夕方には届くショップさんを見つけ、底値だったことにも強く後押しされて即注文。マツたちの生命を守るためには、出発日までに届くことは絶対条件だ。50Hzでも使える製品だから、出発前に動作テストを行えるのも安心感につながり、とても助かる。

明日(と言っても、もう日付が変わってしまったが)の夕方の到着がちょっと楽しみだ。用途に合った製品だといいのだが。

↓即席で検討を重ねたポンプたち。

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